検索
Special

2本目のレンズは何にする?――ペンタックス「K100D」と交換レンズ(3/4 ページ)

ペンタックス「K100D」は手ブレ補正機構を内蔵した人気のデジタル一眼レフ機だ。最初は標準ズーム付きのレンズキットを買うのがお勧めだが、それ1本だけではもの足りないはず。2本目は何がいいのか。5本の交換レンズを試してみた。

PC用表示
Share
Tweet
LINE
Hatena
PR

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

目の前の風景をまるごと記録する――魚眼ズーム

 より広い範囲が撮れるワイドレンズとしては、広角ズーム「DA 12-24mm F4 ED AL[IF]」や広角レンズ「DA 14mm F2.8 ED(IF)」がラインアップされているが、ここではあえて個性的なレンズを紹介しよう。魚眼ズームの「DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5 ED[IF]」だ。

photo
魚眼ズーム「DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5 ED[IF]」。レンズ表面には撥水・撥油性のあるSPコーティングが施され、汚れがつきにくくなっている

 魚眼とは約180度の画角を持ち、画像の周辺部になるほど丸く歪んだように写る特殊なレンズのこと。遠近感やデフォルメ感が強調され、肉眼とは違ったユニークな描写を味わえる。その反面クセがありすぎるため、ワンパターンの構図になりやすい弱点もある。効果的に使いこなすには慣れが必要といえる。

photo
ズームタイプなのに、他社の魚眼レンズよりも比較的コンパクトにまとまっている。レンズ先端から約2.5センチの近接にも対応

 しかし、この「DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5 ED[IF]」の場合は、魚眼なのにズームができる独特の光学設計を持ち、魚眼撮影のほか、ズーミングすることで歪みのある広角レンズ的な使い方もできる。例えば、目の前に広がる光景のすべてをワンカットでとらえたい場合や、狭い室内の全体を写し込みたい場合には10mm側で魚眼撮影を行い、そのままでは構図的に散漫に感じる場合は10mm以上にズームアップすればいい。魚眼+αの働きがあるので、通常の魚眼レンズよりも応用範囲が広く、見る人の目を引き付けるような斬新な構図を手軽に得られる。

photo 「DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5 ED[IF]」で撮影。上下左右の広い範囲が写り、その場の雰囲気をまるごと記録できる
photo 狭い車の中でも、このように全体を写し込めるのは魚眼ならでは。作品制作のほか、インテリアや天体の記録用にも役立つ

薄型軽量で常用スナップに最適――広角単焦点レンズ

 ズームレンズに加えて、単焦点レンズが充実していることはペンタックス製品の特徴のひとつ。単焦点レンズとはズーム機構のないレンズのこと。ズームレンズに比べて小型軽量であることや、画質に優れることがメリットだ。

photo
広角単焦点のリミテッドレンズ「DA 21mm F3.2 AL Limited」。ズームよりもワンランク上の画質と携帯性の高さが魅力だ

 中でも「DA 21mm F3.2 AL Limited」は、35ミリ判換算で32ミリ相当の使いやすい画角を持ちながら、奥行きはわずか25ミリで、重量はたった140グラムしかない。小型軽量のK100Dと組み合わせ、日常的に持ち歩くための常用レンズとして最適な1本といえる。

photo
K100Dと合わせると、バッテリー「CR-V3」込みの使用時重量は約775グラム。デジタル一眼レフ機として最軽量クラスのセットになる

 レンズ名にある「Limited」とは、レンズの味を追求しつつ、高い質感に仕上げられたレンズに付けられる名称だ。この「DA 21mm F3.2 AL Limited」の外装は高品位なアルミの削り出し素材で、レンズだけでなく付属フードやレンズキャップまでも高級感に満ちている。またハイブリッド非球面レンズなどを使用したレンズ構成によって、各種の収差が良好に補正されている。

photo 「DA 21mm F3.2 AL Limited」で撮影。金属やガラスなどの質感が克明に再現され、立体感のある描写となった
photo ふだんから持ち歩き、目に留まった風景などをスナップするのに便利。夕焼け空の階調や、遠景のディテールがよく出ている


提供:ペンタックス株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年3月31日

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る