「全く知らない」「勝手に使われた」──日米のアニメ制作会社が相次ぎ声明 北朝鮮のサーバから関連ファイルが見つかった問題で
北朝鮮が管理していたとみられるクラウドストレージサーバから、米国、日本などのアニメ作品に関係するファイルが見つかった問題で、日本や米国のアニメ制作会社が相次いで関与を否定する声明を出している。
北朝鮮が管理していたとみられるクラウドストレージサーバから、米国、日本などのアニメ作品に関係するファイルが見つかった問題で、名前の挙がっていた日米のアニメ制作会社などが今週、相次いで関与を否定する声明を出した。
問題のサーバから自社のレイアウト用紙が見つかった北海道のアニメ制作会社・エカチエピルカは、レイアウト用紙が下請け企業から流出したと推測。「弊社からは過去に発注をしたこともなく、当該事実は一切ない」という。「弊社のレイアウト用紙が許可なく勝手に使われており、描かれた絵や作品とは無関係」。
米国のアニメ制作会社・Skybound Entertainmentも「当社は北朝鮮の企業やその関連団体とは協力しておらず、当社のアニメーションに北朝鮮企業が取り組んでいることについては全く知らない」という。今後、徹底的な内部調査を行う方針だ。
7月から放送予定のアニメ「魔導具師ダリヤはうつむかない」製作委員会も「製作委員会および制作スタジオも把握していない情報」として調査を進める考え。併せて、ファンに対して公式Xアカウントなどによる情報発信をこれまで通り続ける方針を示している。
問題のクラウドストレージサーバからは、Skyboundの「Invincible」(インビンシブル 〜無敵のヒーロー〜)や、米Lion Forge Entertainmentの「Iyanu: Child of Wonder」、そして「魔導具師ダリヤはうつむかない」に関連するファイルなどが見つかった。一部には中国語による編集コメントや指示がハングルの翻訳と共に入っており、北朝鮮のアニメスタジオが下請けとして作業を行っていた疑惑が浮上している。
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