液晶テレビの付加機能をコストに換算してみよう:パーソナルTVバイヤーズガイド(後編)(3/3 ページ)
前編に続き、後編では26V型液晶テレビ6機種の機能を検証していこう。今回は各モデルに搭載された付加機能にフォーカスし、その利用価値と必要なコストを比較してみたい。自ずとテレビ自体のコストパフォーマンスが分かってくるはずだ。
価格的に中間位置にあるのは、東芝「26C3000」と三菱「LCD-H26MX7」だが、日立「W26L-H90」も本来ならば価格的にはこの位置にあるはずだ。東芝「26C3000」は付加機能は控えめだが、そのぶん高価な2製品と比較すればリーズナブルな印象。画質的には東芝テイストを感じるがこれは好き嫌いの範疇で水準にあるし、レスポンスが良好である点など、実直な造りが好印象だ。基本性能はしっかりした製品がほしいという人には良い選択肢になるだろう。
登場から間もない三菱「LCD-H26MX7」は、ご祝儀的な価格設定もあり、HDMI端子を持たない点をどう評価するかが難しい。ハイビジョンレコーダーなどの利用でHDMIが「必須」な訳ではないが、2つ備える製品すらあることも考えると、この時期の製品としては首を傾げてしまう。正直、もう少し価格が下がってくれると、AV入出力に不満を感じないなら普段使いの良さが魅力になるのではないかと思う。
さて最後に、レビュワー3人がデザインや画質、付加価値を加味した上で、客観的視点に若干の“好み”を加えて選んだ1位/2位を掲載する。下の評価ポイントも合わせて参照してほしい。
パナソニック 「TH-26LX70」 |
ソニー 「KDL-26J3000」 |
日立 「W26L-H90」 |
ビクター 「LT-26LC8」 |
三菱 「LCD-H26MX7」 |
東芝 「26C3000」 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
ライターT | ○ | ◎ | ||||
編集S | ○ | ◎ | ||||
編集W | ○ | ◎ |
ソニー「KDL-26J3000」
「ルームリンク」などパーソナルユースに適した付加機能がポイント。価格はそれなりだが、ネットワーク機能にお金を出せる人――とくにPCユーザーならDLNA対応のメリットを感じることができるはずだ。画質やユーザーインタフェースも洗練されている(T)
日立製作所「W26L-H90」
いつモデルチェンジしてもおかしくない、昨年のモデル。しかし、画質/機能ともに他社の現行製品と比較してもひけを取らない実力を持つ。実売価格を考えるとコストパフォーマンスは高く、期間限定のお買い得商品といえるかもしれない(S)
東芝「26C3000」
高速なレスポンスを含めた快適な操作性能を高く評価したい。電源投入時やEPG呼び出しの際にもキビキビと動作し、ありがちな“もっさり感”はほぼない。東芝らしさを感じさせる実直な画質、スイーベル機構の搭載など、パーソナルユース向き製品として高い次元でまとまっている(W)
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関連リンク
- Wooo製品情報(日立製作所)
- REGZA製品情報(東芝)
- EXE製品情報(日本ビクター)
- REAL製品情報(三菱電機)
- BRAVIA製品情報(ソニー)
- VIERA製品情報(パナソニック)
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- ITmedia +D Shoppingで日立“Wooo”「W26L-H90」の価格をチェックする
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