三菱電機、釜を上下に振動させる新「炭炊釜」
三菱電機は内釜などに炭コートを施し、振動により湯温のムラを抑える加振器「おいしんどう」を搭載したIHジャー炊飯器を発表した。
三菱電機は7月9日、加熱効率を高める「炭コート」を内釜や本体に施した超音波圧力IHジャー炊飯器「炭炊釜」(すみたきがま)シリーズを8月1日より販売すると発表した。上位機種の「NJ-SX」型には、振動により湯温のムラを抑える加振器「おいしんどう」を搭載する。価格はすべてオープン。実売想定価格は「NJ-SX10」(5.5合)が6万円前後、「NJ-SX18」(10合)が6万3000円前後、「NJ-SV10」(5.5合)が4万円前後、「NJ-SV18」(10合)が4万3000円前後。また普及タイプの超音波圧力IHジャー炊飯器「NJ-SE」型も同時発売し、「NJ-SE10」(5.5合)が3万円前後、「NJ-SE18」(10合)が3万3000円前後となる。
NJ-SX型が搭載する加振器「おいしんどう」は、1秒間に50〜60回の細かな縦ゆれを内釜に与えることで釜の中全体の湯温を均一に保つ。「風呂のお湯をかき混ぜるように、お湯の上下の温度差を低減することができる」(同社)。これにより、同社が米の仕込み時に適切とする「57度で15分間」をムラなく保つことが可能となり、つやとはりのある米を仕上げるという。
NJ-SX型では前年機種NJ-RZ型に比べ約40%厚みを増した炭コートを内釜に採用。炭の含有量も約50%増やし、加熱効率を高めている。さらにガラスビーズを加えた炭コートで蓄熱効果を約10%高めたほか、ふたの放熱板にも炭コートを施して遠赤外線放射率を約3倍に高めている。全機種に超音波発生機能を搭載し、微振動で米の水分吸収を高めた。
関連記事
- 三菱、2つのセンサーを搭載した“超音波圧力IHジャー”
三菱電機は、超音波圧力IHジャー「NJ-Rシリーズ」を発表した。仕込み時の水温を制御する「炊温(すいおん)みてますセンサー」を搭載。炊飯量や季節を問わず、おいしいご飯が炊きあがるという。 - 東芝、真空ポンプで「いつでもおいしく炊ける」炊飯器
東芝コンシューママーケティングが真空ポンプを搭載した圧力IH炊飯器の新製品を発表。気圧制御を進化させ、お米の量や水温が変わっても「いつでもおいしく炊ける」炊飯器となった。40時間の長時間保温でもご飯しっとり。 - 真空ポンプ搭載の“炊飯器”、東芝から
東芝コンシューママーケティングは真空ポンプを搭載した圧力IH炊飯器「RC-10VS/18VS」を発表した。釜内の気圧を0.6気圧から1.4気圧までコントロール。お米を理想的に炊きあげ、保温時も“美白”を保つという。 - ナショナル、オリゴ糖を増やすIHジャー炊飯器
ナショナルは、高温スチームと新しい浸水方法により、ご飯のオリゴ糖が従来比約2.4倍になるIHジャー炊飯器「SWシリーズ」を5月に発売する。雑穀米炊飯ではポリフェノールの減少を抑える効果も。 - 象印、世界を目指す炊飯器
象印マホービンは炊飯ジャー「RIZO」(リゾ)を日本をはじめ世界各国で発売する。炊飯のほかリゾットや蒸し物の調理機能も備え、世界のキッチンを目指す。 - 火を使わないIH炊飯ジャーで土鍋の味、タイガー魔法瓶
タイガー魔法瓶は炊飯ジャーの内なべに土鍋を採用したIH炊飯ジャー“炊きたて”「JKF-A」「JKF-B」を9月より販売する。はじめチョロチョロなかパッパ、土鍋で炊きあげた味わいのご飯が気軽に。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.