東芝、「デュアルツイン冷却」で基本性能を高めた冷蔵庫
東芝コンシューママーケティングが冷蔵庫“保湿鮮蔵庫 リーチイン”シリーズを発表。冷蔵エリアと冷凍エリアを2つの冷却器で個別に冷却する「デュアルツイン冷却」で“冷やす”という基本機能を追求した。
東芝コンシューママーケティングは8月28日、冷凍冷蔵庫“保湿鮮蔵庫 リーチイン”シリーズの新製品「GR-X56FT」(定格内容量 555リットル)、「GR-X53FT」(525リットル)を12月1日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、GR-X56FTが29万円前後、GR-X53FTが28万円前後。
新製品は野菜室を冷蔵庫内に組み込み、冷凍室の収納容量を拡大したほか、冷蔵庫も従来機種約1.4倍の大容量として2リットルペットボトルを8本収納できるなど改良を施した新レイアウト「リーチインスタイル」を採用した。
冷蔵庫は業界最大という377リットル(野菜室含む)の大容量となっているほか、野菜室は冷蔵庫の下段にレイアウトされており、業務用ショーケースのように見やすく・取り出しやすいスタイルとなっている。冷凍庫も深さ43.6センチ/容量110リットルと大型/大容量だ。
冷却方式には、冷蔵室と野菜室の「冷蔵エリア」と冷凍室と製氷室の「冷凍エリア」を個別にまとめ、2つの冷却器で個別に冷却する「デュアルツイン冷却」方式を採用。この方式を採用することによって、リーチインスタイルが実現したという。冷気と除霜時の水分を利用した保湿機能も備えており、野菜室の冷蔵庫内の湿度は「業界最高」(同社)という平均約85%に保たれる。ラップなしでも野菜や肉の乾燥を防ぐことが可能だ。
同社既存製品に搭載されている、オゾンを利用して庫内の除菌・脱臭を行う「ナノ光プラズマ+O3」ユニットも引き続き搭載する。除菌や脱臭のほか、野菜の劣化を早める要因のひとつであるエチレンガスも分解するため、野菜のみずみずしさも保つことができる。このユニットに利用されている触媒は自己再生機能を有しており、一般的な冷蔵庫の買い換えサイクルにあたる12年の間ほぼ交換やメンテナンスが不要となっている。
電動によって「押すだけ」でドアを開けられる「タッチオープンドア」は冷蔵室のみならず、冷凍室にも備えられた。内容量の重くなりがちな冷凍室では特に有用で、手動で開ける際と比較すると、約1/10の力で開けられるという。製氷室の隣には調理直後の熱い食材も急速冷凍する「熱もの冷凍庫」も用意する。
また、ベーシックタイプの「GR-W50FT」(定格内容量 495リットル)、「GR-W45FT」(445リットル)、「GR-W42FT」(415リットル)、「GR-40GT」(401リットル)、「GR-36GT」(363リットル)も同時に発表された。いずれもリーチインスタイルを採用しない一般的なスタイルだが、保湿冷却機能や熱もの冷凍庫などの機能は搭載している。
販売は10月1日より順次開始され、価格はいずれもオープン。実売想定価格はGR-W50FTが26万円前後、GR-W45FTが24万円前後、GR-W42FTが22万円前後、GR-40GTが21万円前後、GR-36GTが19万円前後。
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