初めてのiPodにiPod touchはいかが:+D Voice
「iPodって、たくさん種類があるけどどれを買えばいいの?」――そう尋ねられたあなたはどう答えますか?
お手軽アンケートツール「Quick Poll」、今回のお題は「初めてのiPodとしてヒトに勧めるなら?」。いつもとは少し趣向を変えて、自分が買うのではなく、人に購入を勧めるなら?という視線で聞いてみた。
やっぱりというか予想通りというか、60%以上の支持を集めたのがiPod nano。質問に「初めてのiPodとして」という但し書きを付けたのが大きく影響したのか、カラー液晶/小型軽量/動画対応とポータブルプレーヤーに求められる要素をバランスよく備えた点が評価されたようだ。もちろん、1万7800円(4Gバイト版)からという価格設定も支持される理由のひとつだろう。
アンケート結果はiPod nano/iPod classic/iPod touch/iPod shuffleと続くのだが、興味深いのが、2位のiPod classic(17%)と3位のiPod touch(13%)の差が想像していたよりも小さかったことだ。質問内容から高機能ながらもミュージックプレーヤーとしてはややもすると先進的すぎるiPod touchよりも、スタンダードなiPod classicをおす意見がもう少し多いと思っていたからだ。
ただ、よくよく考えてみるとiPod touchを最初の1台として選択するのも悪くないと思えてきた。クリックホイールを搭載していないのでタッチパネル液晶の「ピンチ」や「タップ」「フリック」といった操作の“お作法”を覚える必要はあるが、iPod touchが初めてのiPodならば覚える手間はクリックホイールだろうがタッチパネルだろうがさしたる違いはない。
もちろん機能面に不安はない。シリーズ最大の画面サイズで音楽から動画までを視聴できるし、公衆無線LANのエリアにいれば外出先でもYouTubeを楽しめる。現在はプリインストールされたアプリしか利用できないが、来年には開発キットの提供が行われるので、来年の今ごろには豊富なアプリが選択できる可能性が高い。
ただ、3万6800円(8Gバイト)からという価格設定は、初めてのiPodとしては少々お勧めしにくいと個人的には感じる。iPod touchに第2世代が登場するかは分からないが(きっと出るとは思うが)、世代進化を果たす際にはぜひ3万円を切るモデルも用意して欲しいと思う。
関連記事
- レビュー:官能的なポータブルプレーヤー「iPod touch」――スタンドアロン機能編
一目見た瞬間に誰もが触りたくなり、また触った者を虜にしてしまう官能的なポータブルプレーヤー「iPod touch」。その魅力をじっくり解き明かす。 - レビュー:官能的なポータブルプレーヤー「iPod touch」――Wi-Fi接続編
iPod touchの「タッチパネル」に次ぐ特徴はもちろん「Wi-Fi」対応だ。さっそくインターネットに接続して楽しんでみよう。 - レビュー:第3世代iPod nano、使ってみてわかったこと(後編)
第3世代へと進化したiPod nano。前編に続く後編では新実装された動画再生機能について確認する。 - レビュー:第3世代iPod nano、使ってみてわかったこと(前編)
その軽快さが広く受け入れられたヒットモデル「iPod nano」がこの度第3世代へと進化した。iPhoneまでさまざまなiPodを手にしてきた筆者がこの新モデルをチェックする。まずは外観と新UIから。 - インタビュー:iPod touchはBest iPod――米Apple幹部に聞く「iPod touch」
iPodファミリーを一新したアップル。注目のiPod touchを含めた新製品で同社は何を狙うのか、来日した米Apple幹部に話を聞いた。 - +D Voice:今年の冬はレコーダーが面白い
お手軽アンケートツール「Quick Poll」。今回のお題は「CEATEC JAPAN」の注目ジャンル。結果は多くのニュースが飛び交った「薄型テレビ」を尻目に「レコーダー」がダントツのトップになった。 - +D Voice:レンジを「オーブンレンジ」と考えるなかれ
広く普及したレンジ(オーブンレンジ)だが、最近の高級機種では「蒸気」の搭載が当たり前になりつつある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.