大人と子どもを判別するサイバーショット「DSC-T300」:シーン認識機能も搭載
背面に全面タッチパネルを搭載した“サイバーショットT”が「DSC-T300」に進化。逆光や夜景の撮影をアシストする「おまかせシーン認識」を備えるほか、スマイルシャッターも大人と子どもの判別が可能に。
ソニーは2月18日、コンパクトデジタルカメラ“サイバーショット”「DSC-T300」を3月7日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は4万8000円前後。
屈折光学系を備えたスリムボディが特徴の「DSC-T200」の後継となる製品。撮像素子はDSC-T200の有効810万画素 1/2.5型 Super HAD CCDから、有効1010万画素 1/2.3型 Super HAD CCDへと変更された。
新たな撮影補助機能として「おまかせシーン認識」を搭載、失敗しやすい5つの代表的な撮影シーンである「逆光」「逆光と人物」「夜景」「夜景と人物」「三脚を利用しての夜景」の5つをカメラが自動認識し、シャッタースピードやダイナミックレンジ、ISO感度などを調節する。本機能をONにした撮影に加えて、通常のオート撮影(おまかせシーン認識OFF)も同時に行う、2枚同時撮影機能も備えている。
ひとの笑顔を認識してシャッターを切る「スマイルシャッター」も進化した。フレーム内のどの人物が笑顔になっても自動的にシャッターが切れるようになったほか、大人と子どもを判別し、子どもの顔を優先的に検出する(大人優先も設定可能)機能も備えている。草花などへカメラを近づけると自動的にマクロモードになる、オートマクロも用意されている。
画像処理エンジンは「BIONZ」で、ISO3200までの高感度撮影が行える。レンズは光学5倍ズームのカールツァイス“バリオ・テッサー”で、焦点距離は35ミリ換算33〜165ミリ。光学式手ブレ補正も搭載しており、シャッター半押しの瞬間にシフトレンズが動き出す「撮影時モード」と、常にシフトレンズが動く「常時モード」の2つを備えている。
撮影後の写真については、日付のほか顔認識機能を応用して「笑顔」「子ども」をキーにしての抽出表示も行える。カメラ内レタッチも既存6種類(ソフトフォーカス、パートカラーフィルター、レトロ、クロスフィルター、魚眼フィルター、放射)に加え、人物を笑顔にする「スマイル」、ピンぼけを補正する「ピント補正」が追加された。シーンセレクションには「水中」が追加されている。
背面液晶は3.5インチの「クリアフォト液晶プラス」で、DSC-T200と同じく全面タッチパネルのインタフェースを備えている。サイズは94(幅)×59.3(高さ)×21.4(奥行き)ミリ、約149グラム(本体のみ)。付属バッテリー「NP-BD1」利用時には約260枚の撮影が行える(CIPA規格)。
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