光学5倍ズームの薄型スタイリッシュ機「DSC-T100」
ソニーが薄型スタイリッシュ「T」シリーズの最上位機種「DSC-T100」を発表。スリムさはそのままに光学5倍ズームレンズを搭載。画像処理エンジン「BIONZ」も搭載し、顔検出機能も備えた。
ソニーは2月28日、デジタルカメラ“サイバーショット”の新製品として「DSC-T100」を3月9日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は5万円前後。
新製品は薄型スタイリッシュコンパクトな「T」シリーズのフラグシップ機。同時発表された機種(関連記事)と同様、内蔵されたチップによるフルHDの静止画出力機能を搭載しており、D端子またはコンポーネント端子を備えたテレビへ高精細な静止画の出力が行える(本機能の利用には別売クレードルないしケーブルが必要)。
屈曲式の光学5倍ズームレンズ(35ミリ換算 35〜175ミリ)を備えながらも、厚さ22ミリのスリムボディを実現しており、携帯性に優れるほか、被写体1センチまで接近できる「拡大鏡」モードも搭載する。ズームに関してはデジタルズーム(HDスマートズーム)も備えており、最大で約8.5倍の望遠が可能だ。
CCDは1/2.5型810万画素 Super HAD CCD。新開発の顔検出機能を搭載しており、最大8人までの顔を自動的に検出し、ピント/露出/ホワイトバランス/色を自動調節する。顔検出機能はハードウェアで実装されており高速追尾するため、小さな子供など動き回る被写体の顔も正確に認識し、撮影することが可能だという。
画像処理エンジンがデジタル一眼レフカメラ「α100」に搭載されている、「BIONZ」に変更され、ISO3200までの高感度撮影が可能となったほか(DSC-T50はISO1000まで)、撮影した画像を分析し、自動的に露出とコントラストを補正する「Dオプティマイザー」も搭載された。レスポンスも高速で、起動時間は約1.5秒、レリーズラグは約0.007秒、シャッターラグは約0.3秒、撮影間隔は約1.3秒となっている。
光学式手ブレ補正はDSC-T50/T10から同様に継承されており、シャッターボタンを半押しした瞬間にシフトレンズが動き出す「撮影時モード」にくわえ、常にシフトレンズが動く「常時モード」の2モードが用意されている。
背面液晶は3.0型の「クリアフォト液晶プラス」。既存液晶よりも色再現性に優れており、鮮やかな赤や深い緑、透明感のある青空も再現するという。フラッシュも強化されており、逆光シーンで自動発光する「オートデイライトシンクロ」、最適な発光量と感度を自動調整する「ナチュラルフラッシュ」、マクロ撮影時も発光する「マクロフラッシュ」などを搭載している。
サイズは91.8(幅)×59.2(高さ)×22.3(厚さ)ミリ、約172グラム(撮影時重量)。対応メディアはメモリースティックデュオ/PRO デュオ。CIPA基準で約340枚の撮影が可能だ。カラーはレッド/ブラック/シルバーの3色が用意される。
主な仕様は以下の通り
製品名 | DSC-T100 |
---|---|
撮像素子 | 1/2.5インチ有効約810万画素「Super HAD CCD」 |
記録画素数 | 静止画:3264×2448/3264×2176/2592×1944/2048×1536/1920×1080ピクセル、動画:動画:640×480/320×240ピクセル |
記録形式 | 静止画:JPEG(DCF、Exif 2.2準拠)、動画:MPEG-1 |
レンズ | 5.8〜29ミリ(35ミリカメラ換算で35〜175ミリ相当)、F3.5〜4.4 |
撮影距離 | 50センチ〜∞(マクロモード時:8センチ、拡大鏡モード時:1センチ) |
感度設定 | オート、ISO 80/100/200/400/640/1600/3200 |
液晶ディスプレイ | 3インチTFTカラー液晶(約23万画素表示)“クリアフォト液晶プラス” |
記録メディア | メモリースティックデュオ/PRO デュオ |
電源 | リチウムイオン充電池 |
サイズ | 91.8(幅)×59.2(高さ)×22.3(厚さ)ミリ、約172グラム(撮影時重量) |
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