“新世代パネル”搭載のVIERA、5シリーズ一挙に登場:予備放電を3分の1に低減(2/2 ページ)
パナソニックが薄型テレビ新製品「新・ヒューマンビエラ」5シリーズ12モデルを発表した。このうちプラズマ3シリーズには、予備放電を3分の1に低減した“新世代プラズマ”を搭載。コントラスト比3万:1という「パワーアスリート画質」(同社)だ。
VIERAリンクも大幅に機能アップ
製品コンセプトが「画質とリンク機能」というように、VIERAリンクの機能追加も新シリーズの特徴だ。例えば、テレビ視聴中に席を外したくなったときに便利な「番組キープ」機能。VIERAリンク対応のDIGAと接続している状態でリモコンのボタンを押すと、視聴中の番組が一時停止したような状態になり、DIGAが録画をはじめる。席に戻ってきたら、ワンボタンで番組の続きを視聴でき、再生が終了するとDIGAは自動的に録画データを削除して終了するなど、録画機能内蔵テレビに近い使い勝手を実現した。
このほか、同社製のラックシステムと接続しているとEPGの番組ジャンルを参照してサウンドモードを自動的に切り替える「番組ぴったりサウンド」、テレビ画面上にGUIを表示してDIGAを操作できる「画面 de リモコン」、同社製CATV STBとの連携機能を付加。さらにネットワークを介して同社製センサーカメラやドアフォンと連携する機能もリンク機能の一環として紹介された。
このほか、SDカードに録画した動画のダイレクト再生や写真再生機能「テレビ写」などを装備。動画配信サービス「アクトビラ ビデオ・フル」にも対応している。
各シリーズの概要と仕様は下表の通り。
プラズマパネルのプレミアムモデル「PZ800シリーズ」
前面フレームをなくし、まるで一枚ガラスのような「フルグラスデザイン」を採用した最上位シリーズ。台座部分はアーチ状になっているほか、SDカードスロットには演出用の照明を設けるなど、随所に高級感を醸し出す。HDMI入力は4系統で、うち1系統を前面に備えている。
型番 | TH-50PZ800 | TH-46PZ800 | TH-42PZ800 |
---|---|---|---|
画面サイズ | 50V型 | 46V型 | 42V型 |
解像度 | 1920×1080ピクセル | ||
入出力端子 | HDMI×4、i.LINK×2、D4×2、ビデオ×4(うち2つにS端子)、D-Sub15ピン、S端子付きモニター出力、光デジタル音声出力、イーサネットなど | ||
外形寸法(スタンドあり) | 126.7(幅)×84.7(高さ)×38.7(奥行き)センチ | 118.1(幅)×80.3(高さ)×38.7(奥行き)センチ | 107.8(幅)×73.3(高さ)×32.7(奥行き)センチ |
重量(スタンドあり) | 約46キロ | 約43キロ | 約37キロ |
実売想定価格 | 50万円前後 | 43万円前後 | 37万円前後 |
プラズマパネルのスタイリッシュモデル「PZ85シリーズ」
コントラスト比3万:1の新世代パネルを搭載したスタンダードモデル。PZ800シリーズとの違いは、広色域パネルや「カラーリマスター」技術、UniPhierによる高画質MPEG-4 AVCデコードなどを省略したこと。またHDMI入力は3系統で、i.LINK端子も搭載していない。
型番 | TH-46PZ85 | TH-42PZ85 |
---|---|---|
画面サイズ | 46V型 | 42V型 |
解像度 | 1920×1080ピクセル | |
入出力端子 | HDMI×3、D4×2、ビデオ×4(うち2つにS端子)、D-Sub15ピン、S端子付きモニター出力、光デジタル音声出力、イーサネットなど | |
外形寸法(スタンドあり) | 116.8(幅)×78.7(高さ)×38.7(奥行き)センチ | 106.4(幅)×71.6(高さ)×32.7(奥行き)センチ |
重量(スタンドあり) | 約39キロ | 約33キロ |
実売想定価格 | 38万円前後 | 32万円前後 |
プラズマパネルのスタンダードモデル「PZ80シリーズ」
フルハイビジョン解像度&コントラスト比3万:1の新世代パネルを採用しつつ価格を抑えたスタンダードモデル。ブラックとシルバーのカラーバリエーションがある。
型番 | TH-50PZ80 | TH-46PZ80 | TH-42PZ80 |
---|---|---|---|
画面サイズ | 50V型 | 46V型 | 42V型 |
解像度 | 1920×1080ピクセル | ||
入出力端子 | HDMI×3、D4×2、ビデオ×4(うち2つにS端子)、D-Sub15ピン、S端子付きモニター出力、光デジタル音声出力、イーサネットなど | ||
外形寸法(スタンドあり) | 121(幅)×84.4(高さ)×38.7(奥行き)センチ | 112.4(幅)×80.1(高さ)×38.7(奥行き)センチ | 102(幅)×72.7(高さ)×32.7(奥行き)センチ |
重量(スタンドあり) | 約40.5キロ | 約37キロ | 約31.5キロ |
実売想定価格 | 43万円前後 | 36万円前後 | 30万円前後 |
液晶パネルのスタイリッシュモデル「LZ85シリーズ」
「LZ85シリーズ」は、フルHD解像度のIPSαパネルを搭載したスタイリッシュモデル。120Hz駆動のWスピードに新開発の「モーションフォーカス」(上記)を追加し、動画表示性能を向上させた。また、映像のシーンごとの特徴を解析して立体感を高める「新WコントラストAI」搭載。コントラスト比で1万:1相当を実現したという。
型番 | TH-37LZ85 | TH-32LZ85 |
---|---|---|
画面サイズ | 37V型 | 32V型 |
解像度 | 1920×1080ピクセル | |
入出力端子 | HDMI×3、D4×2、ビデオ×4(うち2つにS端子)、D-Sub15ピン、S端子付きモニター出力、光デジタル音声出力、イーサネットなど | |
外形寸法(スタンドあり) | 93.3(幅)×65(高さ)×29.5(奥行き)センチ | 82.1(幅)×58(高さ)×22.5(奥行き)センチ |
重量(スタンドあり) | 約22.5キロ | 約18キロ |
実売想定価格 | 26万円前後 | 22万円前後 |
液晶パネルのスタンダードモデル「LZ80シリーズ」
同じくフルハイビジョンのIPSαパネルを搭載しながら、倍速駆動技術「Wスピード」や「モーションフォーカス」を省くなどして低価格化を図ったスタンダードモデル。HDMI端子は上位モデルと同様に3系統を備えている。
型番 | TH-37LZ80 | TH-32LZ80 |
---|---|---|
画面サイズ | 37V型 | 32V型 |
解像度 | 1920×1080ピクセル | |
入出力端子 | HDMI×3、D4×2、ビデオ×4(うち2つにS端子)、D-Sub15ピン、S端子付きモニター出力、光デジタル音声出力、イーサネットなど | |
外形寸法(スタンドあり) | 93.3(幅)×65.2(高さ)×29.5(奥行き)センチ | 82(幅)×57.8(高さ)×22.5(奥行き)センチ |
重量(スタンドあり) | 約22.5キロ | 約17.5キロ |
実売想定価格 | 24万円前後 | 20万円前後 |
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