第95回 行楽と乗り物の関係:今日から始めるデジカメ撮影術(4/4 ページ)
連休を控えて世間は「行楽シーズン」である。行楽といってもいろいろあるけれども、今回は電車やケーブルカーやロープウエイや船など、いろんな乗り物を楽しむ行楽って感じで撮ってみた。
乗り物を下りて風景を撮る
さて、乗り物を下りたら時刻表。計画的な行楽をする人はいいけれども、気まぐれな行楽をするなら、下りたとき、次に乗るべき時刻表を撮っておくとあとで便利。
では下りたら、乗ってきた乗り物を撮っておこう。できるだけ「こんなとこを走って(あるいはぶら下がって)来たのか」ってのが分かるように撮っておくと楽しい。
我々をおろした登山電車はさらに山を登っていくのであった、というキャプションがつきそう。
ロープウエイも同じように。この場合は、ロープウエイと背景の位置関係がとても重要だ。
このように背景が遠くて見下ろす感じの方が高さがよく分かる。
山へ行ったら壮大な山々の風景を。
たいていのデジカメには「風景モード」がある。どう違うのか、撮り比べてみた。風景モードの方がコントラストが強くはっきりくっきり出る。遠くの風景はかすみやすいけど、風景モードにすればそれをある程度補正して、はっきりくっきり見せてくれるのである。風景モードだとどんな風に写りが変わるかはカメラによって違うけれども、風景を鮮やかにくっきり撮りたいときは使ってみるといい。
さらに手前に花か何かを入れるのも手。
手前に何かワンポイントを入れることで遠近感を出したり撮影場所を表現したりするのは結構いい。
どちらも船から撮った写真だけど、手前にロープを入れると、より船っぽさが出るでしょ。
もうひとつ、光の向きにも気を付けたい。
湖で船を撮ってみた。
位置的に撮りやすいのは左の写真だったけど、やや逆光になったため、船をちゃんと撮ろうとすると空が白くなっちゃう。そこで桟橋の反対側へ移動して撮り直し(右)。
こうすると順光になるので、影になった船体の一部は暗くなっちゃったけど、空はきれいに青くでるし、マストや船体の鮮やかさはより陰影がはっきりしてくっきり映ってくれる。
天気がいい日は、ちょっと自分で動いて、いい角度を探す。風景をバックに人を撮るときも、背景と人の明るさの差が出すぎないように、角度をいろいろ変えてみる。
好天時は青空を生かした写真を狙ってみよう。
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