ケンウッドは9月12日、SDカードスロットを備えたCDミニコンポ「UD-E77WSD」と同社製オーディオ用iPod Dock「PAD-iP7」を10月上旬より販売開始すると発表した。UD-E77WSDの価格はオープンで、実売想定価格は5万5000円前後、PAD-iP7は1万2600円。
UD-E77WSDはSDHC対応カードスロットを2基搭載した「ダブルSDスロット」構成となっており、SDカード間のデータ移動も可能。多彩なライブラリー管理に活用できる。SDカードへの録音はWMAもしくはWAV(リニアPCM)のいずれかが選択できる。再生については、AAC/MP3/WMA/リニアPCM(WAV)に対応する。
パワーアンプは「差動二段増幅」による完全ディスクリート構成とされているほか、TI製DSPの採用にとって、デジタルデータを信号劣化なく再生する。CD再生についてはDAC内で24ビットへとビット拡張する「H.R.S.」(High Resolution Sound)により、解像度の高い音質を実現したという。圧縮音源が圧縮時に失った高域を再現する「Superme」、再生楽曲の“聞かせどころ”を解析して最適なイコライズを行う「ベストフィットEQ EX」などの機能も備える。
約30万曲の楽曲データが収録されたデータベースCDが付属しており、SDカードを経由して本体にセットすることで、CD録音時にデータを自動取得しタグ情報として付加する機能も搭載する。USB端子も備えており、ICレコーダー「MGR-A7」などへのダイレクト録音も行える。
iPod Dock「PAD-iP7」は対応製品と接続することで、オーディオセットのリモコンや本体キーでiPodの基本操作が行える。映像出力にはコンポーネント端子を備える。対応iPodはiPod mini/iPod nano/iPod Photo/iPod(第4世代以降)/iPod classic/iPod touchで、iPhoneは未対応。
関連記事
- ケンウッド、容量を増やせるメモリプレーヤー
ケンウッドがmicroSDメモリーカードスロットを搭載し、容量の追加が可能なポータブルオーディオプレーヤー“Media Keg”の新製品を発売する。 - ビクターとケンウッドの技術を融合したAVセンター、秋に登場
ケンウッドは、日本ビクターと共同出資で設立した技術開発合弁会社「J&Kテクノロジーズ」の技術を採用したAVコントロールセンターを発表した。10月1日付けで経営統合する両社が、双方の技術を融合した初めて製品となる。 - ケンウッド、オーデリックのスピーカーシステムに技術提供
ケンウッドが、オーデリックのスピーカーシステム「ODELIC SPEAKER SERIES」に高音質技術を提供したと発表した。 - “カタ破り”の新事業も――ビクターとケンウッドの統合ビジョン
日本ビクターとケンウッドの経営統合が“第2フェーズ”に入った。両社は、10月1日付けで共同持株会社「JVC・ケンウッド・ホールディングス」を設立すると発表。それぞれのブランドを維持しながらシナジー効果を狙う。 - ビクターとケンウッド、共同持株会社を設立
日本ビクターとケンウッドが経営統合へ向けて共同持株会社「JVC・ケンウッド・ホールディングス」を設立する。 - ケンウッド、音質マイスターエディションの密閉型ヘッドフォン
ケンウッドが音質マイスター監修のダイナミック型ヘッドフォン「KH-K1000」を発売。 - ケンウッド、音質マイスターエディションの50台限定高級CDコンポ
ケンウッドがCDレシーバー「R-K1-S」とスピーカー「LS-K100-B」をセットにしたCDミニコン“音質マイスターエディション”「Kseries Silver Limited」を発売。直販サイトのみでの数量限定販売。 - ケンウッド、ユニークデザインのiPodスピーカー
ケンウッドがiPod Dockを備えたスピーカーユニット「AS-IP300-W/B」を発売。ユニークなデザインで乾電池駆動も可能だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.