シェイクとGeniusで楽しみを広げた新世代iPod nano:レビュー(3/3 ページ)
第4世代へと進化したiPod nano。軽快さを旨とする携帯プレーヤーとしては完成の域に達し、さらには加速度センサーとGeniusで楽しさの幅を広げている。
機能的には完成されているのであとは好み
iPodならではのクリックホイールを使った操作はずっと継承されているし、扱えるメディア/ファイルも変わってないので、一度でもiPodを使ったことがある人なら迷わず使えるだろう。
MENUで「前に戻る」、ホイールでカーソル移動や音量調節、センターキーで決定。これだけ覚えておけば問題なく使えるシンプルさは健在だ。
細かな変更点はいくつかある。
画面が縦長になったことで、演奏時の表示がiPod touch&iPhoneと同様になった。具体的には再生中は中央に大きくアルバムアートワークが表示されるようになったのだ。
もうひとつ。設定項目が増えてきたので、設定画面が一部階層化し、一画面で収まるようになった。「再生」関連と「一般」が階層化されている。実際の設定内容は大きく変わってないが、文字サイズ「大」を選べるのはトピックだろう。
文字が小さくて読みづらいと思っていた人は、文字サイズを大きくするといい。太く読みやすくなる。
リモコン機能付のイヤフォン「Apple Earphones with Remote and Mic」も同時に発表されたが、これは別売り。同梱されるイヤフォンは相変わらずシンプルなものだ。Apple Earphones with Remote and Micを使えば、リモコンで簡単な操作や音量調節、ボイスメモの録音ができる。
容量は8Gバイトと16Gバイトで価格はそれぞれ1万7800円と2万3800円。16Gバイトでは少ない人もいるだろうが、iPod nanoはそもそも大量にあるiTunesのライブラリからピックアップして持ち歩くというコンセプトであって、無理な大容量化&高価格化に意味はあるまい。大容量が必要な人は、120GバイトのiPod classicを選ぶべきだろう。
iTunesとの連携は相変わらず見事でシンプルで使いやすいし、ディスプレイも見やすい。気軽に携帯できる定番プレーヤーとして十分な実力である。
関連キーワード
iPod | iPod nano | iTunes | Apple | モーションセンサー | iPod touch | iPhone | iPod shuffle | iPod classic
関連記事
- アップルインタビュー(後編):「iPod touch」は究極のエンターテイメントを目指す
今回は、スピーカーを新たに搭載した「iPod touch」と“薄さ据え置き”で120Gバイトになった「iPod Classic」、そして2種類のイヤフォンについて聞いていこう。 - アップルインタビュー(中編):9色の「iPod nano」はすべて「やらずにいられない色」
前回に続き、AppleワールドワイドプロダクトマーケティングのiPod担当者、ショーン・エリス氏に話を聞いた。今回は、“iPod史上最薄”の第4世代「iPod nano」と「iPod shuffle」がテーマだ。 - アップルインタビュー(前編):“天才”は進化する、アップル担当者に聞く「iTunes 8」
iPodの新製品が予想通りだったことで「拍子抜け」と評する声もあるが、真の魅力は細部にこそ宿っている。AppleワールドワイドプロダクトマーケティングのiPod担当者、ショーン・エリス氏に話を聞いた。まずは「iTunes 8」について。 - 加速度センサー搭載、“最薄”のiPod nano
“iPod史上最薄”の第4世代となる新型iPod nanoが登場。加速度センサーを搭載し、横向きでもCoverFlowや動画を楽しめる。価格は1万7800円(8Gバイト)より。 - “ジーニアス”で“ナノ・クロマティック”なiPod新製品群、Appleイベント詳報
米国時間9月9日、多くの音楽ファンが待ち望んでいたAppleのスペシャルイベントが米国西海岸のサンフランシスコで開催された。「Let's Rock」と題された同イベントでは、iPod新製品の数々とiTunesの最新バージョンが紹介された。 - “シェイクでシャッフル”な最薄iPod nanoほか、iPodファミリーが全ラインアップ改定
アップルがiPodファミリーのラインアップを改定。注目は加速度センサーを搭載し、「シリーズ最薄」を実現したフルモデルチェンジのiPod nanoだ。 - なめらかデザイン、スピーカー内蔵の第2世代iPod touch
iPod touchも第2世代へと進化。音量コントロールボタンとスピーカーを新搭載し、「Nike+iPod」にも標準対応した。 - iPod Classicは120Gバイトに、iPod shuffleには4つの新カラー
アップルは9月10日、iPodの新製品群を発表した。このうち「iPod classic」は120Gバイト版の2色展開となり、「iPod shuffle」は4つの新カラーを含む5色をラインアップ。 - レビュー:第3世代iPod nano、使ってみてわかったこと(後編)
第3世代へと進化したiPod nano。前編に続く後編では新実装された動画再生機能について確認する - レビュー:第3世代iPod nano、使ってみてわかったこと(前編)
その軽快さが広く受け入れられたヒットモデル「iPod nano」がこの度第3世代へと進化した。iPhoneまでさまざまなiPodを手にしてきた筆者がこの新モデルをチェックする。まずは外観と新UIから。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.