ツタヤオンライン、BDダビングも可能なHD配信サービス開始
ツタヤオンラインがデジタルテレビ向けサービス「アクトビラ」で、ダウンロード型HD映像配信サービスを開始。ハリウッド作品をセルとレンタルで配信し、セルはBDへのダビングも可能だ。
ツタヤオンラインは12月10日、「アクトビラ」にて展開してるデジタルテレビ向け映像配信サービス「TSUTAYA TV on acTVila」にて、ダウンロード型のハイビジョン配信サービスを12月19日より開始すると発表した。Blu-ray Discなどのリムーバブルメディアへのダビングにも対応する。
新サービスはメディアへのダビング対応・視聴期限なしの「TSUTAYA TV セルスルーサービス」と、最長72時間の視聴期限が設けられたダビング非対応・レンタル形式「TSUTAYA TV ダウンロードレンタルサービス」の2種類で、いずれにもパラマウントやウォルト・ディズニー、ワーナー、NBCユニバーサルなどのハリウッドメジャー作品の映画やテレビシリーズが提供される。
12月中には「デスパレードな妻たち」(シーズン1〜3)、「HEROES/ヒーローズ」(シーズン1〜2)、「LOST」(シーズン1〜3)、「ノーカントリー」「クローバーフィールド/HAKAISHA」、「ドリームガールズ」「最高の人生の見つけ方」などセル/レンタルのべ413本が配信開始される。2009年1月以降には「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」(シーズン1)、「クリミナル・マインド」(シーズン1)、「グレイズ・アナトミー」(シーズン1〜3)、「ナイトライダー」(シーズン1〜4)、「名探偵モンク」(シーズン1)などが配信される。
価格は作品ごとに異なるが、視聴期限なしのTSUTAYA TV セルスルーサービスは映画で平均3675円、テレビシリーズで平均893円。視聴期限ありのTSUTAYA TV ダウンロードレンタルサービスでは、映画で平均735円、テレビシリーズで平均368円。シリーズ作品などを一括購入すると割安になるパック料金も設定される。いずれも映像は1920×1080のフルHD(コーデックはH.246)で、ビットレートは平均10Mbps/最大20Mbps。
利用に際しては「TSUTAYA TV」の会員登録が必要で、決済はクレジットカードのみ。同社の発行する「Tカード」を所有していれば、TSUTAYA店頭と同様、利用するたびにTポイントがたまる。決済にTポイントを利用することもできる。
アクトビラのプラットフォーム「アクトビラ ビデオ フル」を利用したダウンロード型配信サービスのため、利用にはアクトビラ ビデオ フルに対応し、かつHDDを搭載したテレビないしレコーダーが必要。現在のところ対応製品はパナソニック製レコーダー「DMR-BW930」「DMR-BW830」「DMR-BW730」、日立製作所の液晶テレビ“Wooo”「UT770シリーズ」(UT47-XP770/UT42-XP770/UT37-XP770/UT32-XP770)のみとなっている。
ダビングに関しては、パナソニックのBDレコーダーを利用した際にはBD-R/REとDVD-R DL、日立製作所のWoooを利用した際にはiVDR-Sへ購入した映像を最大2回ダビング可能。ダビング回数はコンテンツによって異なる。最大回数までダビングしてしまったコンテンツはムーブさせることもできず、HDD容量を開けるためには削除するしかない。基本的にダビングは配信コンテンツのバックアップとしての利用を志向してるといえる。なお、配信されるのは基本的に本編のみで、購入したコンテンツにメニューやBD-LIVEなどは付与されない。この部分ではパッケージと差別化が図られている。
ハリウッドスタジオとは、今回のBlu-ray DiscとDVD-R DL、iVDR-Sのほか、SDメモリーカード、メモリースティック、内蔵メモリ、DLNA、CD-R/RW、DVD-Rの各メディアについて「コンテンツダビングの認証を得ている」(ツタヤオンライン 執行役員 渡邉健氏)という。将来的にはSDメモリーカード/メモリースティックへのダビングも可能になる見込みだが、「ハリウッドとの話し合いの結果」(渡邉氏)、これらメモリーカードへのダビング時に画質はSDとなる。
プラットフォームにアクトビラ ビデオ フルを利用するため、同サービス対応機種が増加しないことには利用者増は見こめないが、来春には外出先から見たい作品のリクエストを携帯などから送信しておくと帰宅するまでにプッシュで配信するサービスなどを開始するなどして利便性を高め、のべ5万人の利用者獲得を目指す。
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