デュアルSD、小型軽量、900万画素――ビクター「Everio」の新展開:2009 International CES(2/2 ページ)
ビクターのプレスカンファレンスでは、ビデオカメラ「Everio」の新製品も多く登場した。SD/SDHCカードスロットを2つ搭載するユニークなモデルや、900万画素CMOSのコンセプトモデルなどを紹介していこう。
「SD/SDHCカードの実勢価格を見ると、最大容量の製品は高価だが、半分の容量のものは極端に値段が下がる傾向にある。例えば32Gバイトのカードを1枚購入するより16Gバイト×2枚のほうがかなり安く、ユーザーにとってもコストメリットが大きい。またスロットが2つあれば、撮影後にコピーして人に渡すといったこともできる。数GバイトのSDカードはmini DVテープ並みに安くなっているため、今後はそうした需要も増えるだろう」(日本ビクター)。
一方のスタンダード画質モデルには、HDD搭載の「GZ-MG630」(60Gバイト)、「GZ-MG670」(80Gバイト)、「GZ-MG680」(120Gバイト)、およびデュアルSDスロット搭載の「GZ-MS120」が用意された。いずれも80万画素CCDと光学40倍ズームレンズを搭載。やはり撮影した動画をiTunesにエクスポートしたり、YouTubeにアップロードする機能を持つ。
30代男性がターゲットの900万画素Everio
コンセプトモデルは、縦型と横型の2種類が展示されていた。「質感重視」で開発したというボディーはブラックを基調としたシックな印象。「30代の男性がターゲット」というのもうなずける。
注目の撮像素子は、有効900万画素のCMOSセンサーを使用した。サイズが1/2.33インチと大きくなるため、光学ズームの倍率が気になるところだが(詳細は未公開)、代わりに“画素ずらし”などを使用しなくてもフルハイビジョン動画が撮影できるうえ、静止画なら実画素数で900万画素が得られるという。
「Everioは、どちらかといえばビデオカメラとしてのイメージが強い。この製品で動画、静止画の両方を妥協のない画質に仕上げ、“静止画もキレイなEverio”と訴求したい」(同社)。
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