穴に指を入れる快感――バンダイ「ツッツキバコ」:橘十徳の「いいトシして玩具三昧」第13回(2/2 ページ)
今回紹介するのは、バンダイから発売された「ツッツキバコ」。穴があったらつい入れたくなる人間のサガを巧みに突いたこの商品は、今までにないユニークな魅力にあふれている。
豊富な種類のステージを用意
電池をセットしたら、さっそく遊んでみよう。ステージを選択するには、待機画面で好きなステージが表示されたときに指を入れるか、切替ボタンを押してメニュー画面から選択する。メニューで選択する際も指を入れて操作するので、この段階で指の動かし方に慣れておくといいだろう。下側に表示されている「+」ボタンを押すとメニューがスクロールするので、選びたいステージが表示されたら左側に押し込んで、そのまま指を抜くと決定になる。なお、メニュー画面からは時計の時間設定やアラーム設定も可能で、画面のコントラストも調整できる。
ステージの種類は、スライムのような生き物に触って遊ぶ「AMEBA STAGE」と、女性の顔をいじってイタズラする「FACE STAGE」、パンダと遊べる「PANDA STAGE」、海の中を探る「SEA STAGE」、小さな住人と遊べる「FIGURE STAGE」の5種類。各ステージには小ステージやミニゲームも付いていて、バリエーションは豊富で飽きない。液晶はモノクロで解像度も粗いが、実際にプレイしてみると大してそんなことは気にならず、パンダや小さな住人のユーモラスな動きがとても楽しい。
イマイチもどかしい不思議な操作感
指のアクションは突っついたり、こすったり、ひきずったり、はじいたりとさまざまな動きが再現できる。ワタクシが不器用なだけかもしれないが、初めてこの操作をしたときはちょっと戸惑った。液晶上の指が思ったよりうまく動かなくて、なんとなくもどかしいのだ。この違和感は何日かプレイしても消えず、なかなか慣れないが、このようにいまひとつうまく操れない感覚も含めて、この商品の魅力なのだと思う。
人間とは不思議なもので、これで遊んでいると、本当に中のものを突っついているような不思議な感覚に襲われる。とにかくこのようなオモチャは今までどこにもなかったので、人に見せればかなり注目されるだろうし、自分で遊んでもけっこうハマる。新しモノ好きな人は迷わず“買い”だ。
関連記事
- 衝動買いからディープな世界へ? 増田屋「ラジコン潜水艦」
今回紹介するのは、増田屋コーポレーションの「ラジコン潜水艦」。お手頃な値段で買えるこのラジコンは、手の平に乗るほどコンパクトなので遊ぶ場所にも困らない。クルマやヘリコプターに飽きた方は要注目だ。 - 得した気分になる歩数計「タクシーウォーカー」
今回紹介するのは、ハピネットの歩数計「タクシーウォーカー」だ。歩いた距離をタクシー料金に換算して表示するという前代未聞のこの商品。果たして減量の強い味方になるのだろうか? - 大人っぽくなった「フラワーロック」で懐かしい音楽に浸る
1980年代に一世を風靡した「フラワーロック」がバージョンアップして帰ってきた! 20年ぶりの「フラワーロック2.0」は、音楽に反応して踊るだけでなく、さまざまな色に光ったり、スピーカーとして使えたりと大幅に進化している。 - ヒトの本能をつんつん刺激する? 「ツッツキバコ」の正体
バンダイの「ツッツキバコ」は、穴があれば中を探りたくなるという人間の心理を巧みに利用した新タイプの玩具だ。しかし、利用したものはそれだけではなかった。 - 穴に指を入れると何かが……バンダイ「ツッツキバコ」
バンダイは、液晶画面の中をつついて遊ぶ新感覚のデジタルトイ「ツッツキバコ」を発表した。さまざまなキャラクターをいじくりまわし、その反応を楽しむリアクショントイ。時計にもなる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.