WBC効果で売れたもの、「魔球王」に「野球盤」
第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した日本。連覇による経済効果も期待される中、全国のおもちゃ屋さんには恩恵があった模様。
第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した日本。一部報道では連覇による経済効果は550億円などといわれているが、全国のおもちゃ屋さんにも恩恵があったようだ。
例えば、タカラトミーアーツ(旧ユーメイト)が販売している「魔球王」の売上げがWBC効果で跳ね上がった。魔球王は、ボールの周囲にある8つの穴を使い、誰でも簡単に「シュート」「カーブ」「シンカー」など6種類の変化球を投げられるボール。年間10万個を販売すればヒット商品といわれる玩具業界において、シリーズトータル30万個(2008年6月からの累計)を販売している。
とくにWBC期間中には、販売数が普段の5〜8倍に急増。「販売店によると、平日はWBCの試合があった日に集中。サラリーマンの帰宅時間である6時以降から売上げが急激に伸び、売り切れるケースもあった」(タカラトミー)という。子どもとキャッチボールするお父さんたちの姿が目に浮かぶ。
一方、室内で野球を楽しむ人たちも増えた。エポック社が製造・販売する野球ゲームの定番「野球盤」は、WBCの開催期間に前月同週比でおよそ2倍の売上げを記録した。現在、野球盤の主力は昨年発売された「野球盤エース」。野球盤といえば、打者のバットの下をくぐり抜ける「消える魔球」が有名だが、野球盤エースにはバットの手前でボールがホップする「新魔球」が搭載されている。なお、3月25日からは「トイザらス」各店に「野球盤特設コーナー」が設けられており、この動きはしばらく続きそうな雰囲気だ。
なお、エポック社は、侍JAPANが二連覇を決めた3月24日に新製品「野球盤クラシック」を発表したが、絶妙なタイミングや名称とうらはらに、「WBCとは、とくに関係ありません」(同社)。またタカラトミーアーツも6月に「ダルビッシュ有の魔球王」(500円)を発売するが、こちらもWBCとは無関係に北海道日本ハムファイターズバージョンとなっている。
関連記事
- エポック社、「野球盤クラシック」を4月に発売
エポック社は、「野球盤」の新しいエントリーモデル「野球盤クラシック」を4月18日に発売する。 - 変化球が自由自在? 「田中将大の魔球王」
ユーメイトは、6種類の球種を自由自在に投げ分けることができるプラスチック製の野球ボール「田中将大の魔球王」を発売する。 - 難しさがクセになる? 「野球盤エース」で新魔球
記念すべき新連載の第1回に取りあげるのは、「野球盤エース」。半世紀にわたる長い歴史を経てリリースされたこの製品には、なんと今までになかったまったく新しい“魔球”が搭載されている。 - WBC効果でYahoo!のPVが過去最高に 関連商品、売れ行き80倍
WBC効果で、24日のYahoo!JAPANのPVが過去最高に。「Yahoo!ショッピング」では、WBC関連商品の取扱高が前日の80倍に跳ね上がったという。 - WBC優勝から一夜、「pixiv」に祝賀イラスト殺到 イチローの“あの名言”もネタに
日本代表チームのWBC2連覇から一夜明け、pixivには優勝をたたえるイラストが200件以上投稿されている。イチロー選手の“あの名言”もネタに。ニコ動では、名シーンを組み合わせた動画が人気だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.