あの“犬語”翻訳機が進化 「バウリンガルボイス」登場:音声で同時通訳
犬の鳴き声を翻訳してくれる「バウリンガル」が帰ってきた。今回は音声による同時通訳に対応。しかも5台まで同時に使える“犬端会議”仕様だ。
タカラトミーは7月7日、犬の鳴き声を翻訳する“犬語翻訳機”「バウリンガルボイス」を発表した。2002年に発売され、国内外で約30万個を販売した「バウリンガル」の後継機。8月27日に1万9950円で発売する。
タカラトミー、日本音響研究所、携帯電話向けコンテンツの企画開発を行っているインデックス、獣医師の野村潤一郎氏との共同開発。バウリンガル初号機は、声紋分析結果を液晶画面に文字でイラストで表示するだけだったが、今回は音声による同時通訳に対応した。「愛犬の顔を見ながら、コミュニケーションを図ることができる」(同社)。
また、従来はFM波を使っていた声紋データの転送をデジタル化したことにより、5台まで同時に利用できることになった。伝送距離は約10メートル。公園やドッグカフェに集まり、飼い主同士のコミュニケーションに利用できる「犬端会議」仕様だ。
犬の鳴き声は、首輪に装着できる小型のワイヤレスマイクでキャッチ。音声データを本体に無線転送し、日本音響研究所が開発した動物感情分析システムを用いてリアルタイムに分析する。具体的には、楽しい、悲しい、フラストレーション、威嚇、要求、自己表現という6つの感情に分類したあと、約200パターンの日本語に当てはめる。
分析結果は、音声とともに液晶画面に文字とアニメーションで表示される。解析データは過去100件まで本体に保存できるほか、「データぶんせき」モードを使って過去30日分の分析データをグラフ化することもできる。
このほか、タイマーを設定して留守中に愛犬がどのような感情で過ごしていたか分かる「るすばんモード」、犬の動作から感情を推測する「アクション辞典」、犬の誕生日や定期検診などを確認できる「スケジュール」などの動作モードを用意。ユーザーの“犬タイプ”を判定する心理テスト「ワンコロジー」や愛犬との生活に役立つクイズ「Dr.野村の犬ドリル」といったゲーム性の高いコンテンツも内蔵している。
外形寸法は、親機が72(幅)×122(高さ)×38(厚さ)ミリで重量は約160グラム。ワイヤレスマイクは81(幅)×41(高さ)×23(厚さ)ミリで約40グラム(いずれも電池込み)。電源として親機に単三形乾電池2本、マイクに単四形乾電池1本を使用する。なお、本体にはグリーン、ピンク、ブルーのカラーバリエーションがあり、それぞれ同色のワイヤレスマイクと取り付けベルト2本が付属する。
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