できそこないの時計「クロックマン」の物語:東京おもちゃショー2009
真っ黒の顔に目と口だけの奇妙な姿。針も文字盤もない“できそこない”の時計「クロックマン」の物語。動画解説付き。
「クロックマン」は時計です。
見ただけでは絶対に分かりませんが、時計です。
針も文字盤もなく、真っ黒な四角い顔に両目と口だけが目立つ奇妙な姿。
そう、彼は“できそこない”の時計なのです。
でも、クロックマンにはハートがあります。目と口しかなくても表情はとても豊か。笑ったり、起こったり、およそ時計とは思えない顔であなたの目を楽しませてくれます。時計なので時間や季節に合った話題は豊富。もしかすると、あなたの誕生日を祝ってくれるかもしれません。
クロックマンにとって、時間を教えることは“仕事”です。朝、起きてから、夜寝るまでが彼の就業時間。あなたが起きたい時間をクロックマンの始業時間にしておくと、ちゃんと起こしてくれます。
就業時間中は、一生懸命時間を教えてくれるクロックマンですが、“残業”はキライ。寝ているときに起こされると、とたんに不機嫌になります。何度も時間をたずねたりすると、「あれ? さっき教えなかったっけ?」なんて言ったり、ひどいときには時間すら教えず、「1人にしてくれ」などと言い出す始末。とんでもない時計です。
そしてクロックマンは、ムダにおしゃべりです。仕事中でも30分と黙ってはいられません。暇さえあれば、あなたに話しかけたり、鼻歌をうたったりします。「うるさいなぁ」と感じたときは、クロックマンを横に寝かせましょう。クロックマンは条件反射で寝てしまいます。
クロックマンには夢があります。それは「立派な時計になる」こと。ですから、時計に見えない自分の姿にはコンプレックスを抱いています。もちろん自分の仕事ぶりは棚に上げて。
クロックマンには、人間と同じように血液型があります。A型、B型、AB型、O型のクロックマンがいて、それぞれ話し方や話す内容にも差があります。性格は「自分の説明書シリーズ」(文芸社刊)のJamais Jamais氏が協力しているので、たぶん正確。一緒に生活するなら、相性も考えたほうがいいかもしれません。
クロックマンの産みの親は、タカラトミーという日本の玩具会社です。11月の下旬ころになると、きっと店先でクロックマンがモノ好きなあなたを待ちかまえていることでしょう。4494円という値札と一緒に。
できそこないの時計、クロックマンと一緒に生活してみます?
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