エコポイント効果は“強烈”、7月の薄型テレビ販売台数
BCNランキングによると、7月は薄型テレビの販売台数が前年同月比で54.2%増と、過去2年間で最大の伸び率を記録したという。6月下旬にエコポント交換商品が発表されたことで大幅増につながった。
BCNは8月5日、7月の薄型テレビ販売台数が前年同月比54.2%の大幅増になったと発表した。金額も30.2%増と、いずれも過去2年間で最大の伸び率を記録したという。全国主要家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」で明らかになった。
オリンピックイヤーだった2008年7月は前年比19.5%増にとどまったが、今年は同54.2%の大幅増。この傾向はエコポイントの始まった5月を境に顕著になっており、BCNでは6月下旬にエコポント交換商品の詳細が発表されたことで大幅増につながったと分析している。
画面サイズの大型化も進んだ。とくに40V型台が大きく伸び、薄型テレビ全体に占める構成比では23.2%と3.8ポイント拡大。前年同月比では85%増と突出して伸びたという。
メーカー別の販売台数シェアでは、東芝が急上昇。比較的小型のサイズが好調に推移し、16.4%の2位となった。「これまで定位置だった4位から一気に2位までシェアを伸ばした」(BCN)。ただし、1位のシャープが40%台をキープしているのに対し、2位以下は混戦模様だ。3位のパナソニックは16.3%で、2位の東芝との差はわずか0.1ポイント。4位のソニーも15.4%で1ポイント差につけている。また東芝は比較的低価格な40V型未満の製品が多く、販売金額シェアではシャープ、パナソニック、ソニーに続いて4位になるという。「いずれにせよ僅差であることには変わりなく、2位グループの混戦は続きそう」(BCN)。
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