ソニーブースで3D+240fpsの“マンU”を見る:CEATEC JAPAN 2009
ソニーブースで3D対応ブラビアと同じぐらいに注目されているのが、単眼3Dカメラ。デモでは、このカメラで3D+240fps撮影した迫力のサッカー映像を楽しめる。
今回のCEATEC JAPANで大きな注目を浴び、来場者を集めているのは各社の3Dテレビだが、ソニーブースでは3D映像を撮影するカメラも参考展示され、注目されている。
この「ハイフレームレート単眼レンズ3Dレンズカメラ」は、左右2つの映像を同時に撮影できる新開発の単眼レンズ3D光学系システムと、240フレーム/秒のハイフレームレート撮影技術を組み合わせた。右目用と左目用の映像を同時に撮影できるため、対象に視点をあわせてピントをあわせるという動作がスムーズとなり、なめらかな3D映像を撮影できる。
メインレンズから入った光は絞りと入射瞳を経てリレーレンズへと導かれ、この後に初めてミラーで左右へと分割、撮像素子(CMOSセンサー)へ至る。左右のレンズを連動させる構造が不要となるため、ズーム・フォーカスもより正確となるのもメリットだという。また、撮影時の視差は人間の目が“ぼやけ”として認識する範囲内となっているため、偏光メガネを着用せずに3D映像を見ても、一般的な2D映像として見える。
3D対応はまず映画から始まっており、同社もさまざまな関連機器で関与している。加えて、同社は2010年を3D元年と位置づけCEATECでも大々的にアピールしており、これまでの映画以外にも、スポーツやゲーム、ドキュメンタリーなどさまざまなコンテンツの3D化へ積極的に取り込む意向を示している。
ハイフレームレート単眼レンズ3Dレンズカメラについても、CEATECの同社ブースで実際のそのカメラで撮影した各種映像を3Dで試聴できる。流れる映像の中には、昨年12月に行われた「FIFAクラブワールドカップジャパン」の映像もあり、「迫力あるスポーツシーンが3D+240フレーム/秒だとどう見えるか」を実際に体感できる。
関連記事
- CEATEC JAPAN 2009:CEATEC JAPAN開幕、“頭脳”“立体”テレビが注目を浴びる
アジア最大級のITエレクトロニクス総合展示会「CEATEC JAPAN」が開幕した。今年の目玉はやはり3Dテレビだ。 - CEATEC JAPAN 2009:圧倒的な“頭脳”で何をする? 「Cell REGZA」詳報
東芝が「Cell Broadband Engine」を搭載した初のテレビ“Cell REGZA”「55X1」を発表した。218GFLOPSという処理能力により、「テレビはついに“頭脳”を持った」。では、Cellによって何が可能になったのだろうか。 - CEATEC JAPAN 2009:圧倒的な“頭脳”を持つテレビ「Cell REGZA」登場
Cell搭載、3TバイトのHDD、14基のデジタルチューナー……。家電離れした仕様の「Cell REGZA」が東芝から発表された。明日開幕の「CEATEC JAPAN 2009」で大々的に展示される。 - 単眼レンズで3D撮影、240fpsでなめらかに ソニーが開発
左右2本のレンズを使わずに、入射光を分離することで1本のレンズで3D映像を撮影できるカメラをソニーが開発。240fpsのハイフレームレートでなめらかな映像をとらえられるという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.