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秘密兵器がスゴ過ぎ――「G.I.ジョー」本山由樹子の新作劇場

アクション・フィギュアの元祖を映画化した娯楽大作が12月11日にBD化。ハイパースーツに、見る見るうちに倒壊するエッフェル塔、セクシースーツの美女バトルなど、見どころ満載!

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G.I.ジョー スペシャル・コレクターズ・エディション(Blu-ray Disc)

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 アクション・フィギュアの元祖を実写化した「G.I.ジョー」がスペシャル・コレクターズ・エディションとして12月11日にBlu-ray Disc化。特典はスティーブン・ソマーズ(監督)&ボブ・ダクセイ(製作)によるオーディオ・コメンタリー、メイキング、次世代アクションを収録している。

 ハイテク装備を備えた国際特殊部隊、G.I.ジョー。総司令官ホーク(デニス・クエイド)の下に、チームリーダーのデューク(チャニング・テイタム)、ムードメーカーのリップコード(マーロン・ウェイアンズ)、天才的頭脳を持つスカーレット(レイチェル・ニコルズ)、バツグンの戦闘能力を誇るスネークアイズ(レイ・パーク)など、多彩な能力を持つメンバーがそろう。

 敵対するコブラのボスは武器商人のデストロ(クリストファー・エクルストン)。こちらも女スパイのバロネス(シエナ・ミラー)や忍者のようなコスチュームを身につけた暗殺者ストームシャドー(イ・ビョンホン)など個性的な悪役が。

 テロ組織のコブラが、がん細胞の治療薬としてNATOが開発した化学物質ナノマイトを盗み、金属を食い尽くす恐るべき化学兵器に変えてしまう。コブラはナノマイトを使ってパリのエッフェル塔をも破壊。彼らの暗躍を止めるため、アメリカ政府はG.I.ジョーを送り込み、エジプト、パリ、東京など、世界中でド派手なバトルを繰り広げる。

 G.I.ジョーとは1964年にハズブロ社から発売されたアクション・フィギュアで、ベトナム戦争におけるアメリカ兵をモチーフにしたもの。その後、スポーツ・ジョーや変身サイボーグとして生まれ変わった。特に1984年に発表されたコンバット・ジョーが大ヒットし、アニメ「地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー」が誕生。今回の映画化はこのアニメがベースとなっている。

 監督は「ハムナプトラ」「ヴァン・ヘルシング」のスティーブン・ソマーズ。G.I.ジョー、コブラのメンバーともに、その鍛え上げられた肉体にはほれぼれするがが、それ以上に注目してほしいのが、彼らが駆使するメカの数々。

 特に身につけるとパワーが増強されるハイパースーツは空中を飛ぶこともできる優れもので、そのスーツを身につけたG.I.ジョーのメンバーがハマーを追い駆ける。銃弾とロケット弾を浴びせられる中、街中を驚異的なスピードで駆け抜ける姿はスリル満点。ほかにもカメレオンのように背景に溶け込めるカモフラージュスーツ、毎秒50発撃てるガトリングガンなど、子供時代に夢見ていた世界が見事に映像化され、ワクワクさせられる。エッフェル塔やピラミッドがボッカンボッカン壊されるシーンも圧巻だ。

 ドラマ要素も充実していて、コブラの女戦士バロネスはG.I.ジョーのデュークと元恋人関係。彼女はなぜ悪の道に走ったのか?2人の過去も気になるところ。さらに兄弟同然に育ったスネークアイズトとストームシャドーの宿命のライバル対決も見逃せない。

 「マトリックス」のスタントチームが参加し、本作のキャストたちの訓練を担当。マーシャルアーツや実弾を使っての練習などが課せられた成果が発揮され、イ・ビョンホンVSレイ・パークの刀バトルや、女同士の肉弾戦は本格的だ。

 やっぱりオカシイ日本描写、やたらと脱ぎたがる潤んだ瞳のイ・ビョンホンなど、ツッコミどころもあるが、頭を空っぽにして楽しめるスケール感たっぷりの痛快映画はやっぱり必要。冒頭のナノマイト強奪から秘密基地でのバトルまで、情報量の多さにはクラクラするほど。戦隊ヒーロー的な面白さを備えたG.I.ジョーの活躍を堪能しよう。

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