LEDだけじゃない、ソニーが「BRAVIA」新製品3シリーズを発表:デザイン一新(2/2 ページ)
ソニーは、液晶テレビ「BRAVIA」の新製品として「EX700」「EX500」「EX300」の3シリーズを発売する。スタンダードモデルという位置づけながら、LEDエッジライトを積極的に採用。スペックの底上げを図った。
新機能の「おまかせ画質センサー」は、室内の明るさだけでなく、内蔵のセンサーにより照明などの色温度まで検知して画質に反映する自動画質調整機能だ。色温度は約1000度のレンジで調整可能だという。「自動画質調整では後発。それだけに春モデルにはすべて導入した。初期出荷状態でもオンになっている」(同社)。
「あったまいいのよ」のCMでおなじみの人感センサーもブラッシュアップ。まず、人感センサーの検知範囲が従来の3メートルから6メートルに拡大。さらにLEDバックライトの採用により、画面を消す際の節電率が50%(V5)から80%に向上した。「LEDはCCFLに比べて点灯も消灯も早い。またCCFLではすぐ点灯させるため、消画面時にも予備電力を用意しておく必要があったが、今回はそれを最小限にできた」。なお、画面を消すまでの時間も、V5の3段階から12段階へときめ細かく調節できるようになった(5分〜60分)。
映像エンジンの「BRAVIA ENGINE 3」も名前こそ従来と同じだが、バージョンアップしている。例えばV5ラインにはなかった「ライブカラークリエーション」を搭載している。
ネットワーク機能では、従来からの「アプリキャスト」「ブラビアポストカード」に加え、新たに「ブラビアネットチャンネル」を全モデルに搭載。動画配信サービス「YouTube」や「U-NEXT」の映像をテレビで楽しめる。ただし、同機能は出荷当初は利用できず、春以降に開始する予定だ。また、ネットチャンネルについては、順次対応サービスを増やしていく方針という。
インタフェース類の充実も特徴の1つだ。HDMIはバージョン1.3aのままだが、新たにシリコンイメージのInstaPortに対応。入力の切り替え時間を短縮する。またUSB端子を新たに装備。別売のWi-Fiアダプター「UWA-BR100」で無線ネットワーク接続が可能になるほか、USBメモリなどに記録したJPEG画像のスライドショー再生やMP3楽曲の再生も可能になっている。
アナログ停波需要を狙う高コストパフォーマンス機「EX500」シリーズ
「EX500」シリーズは、40V型の1機種だけで、カラーバリエーションもブラックのみ。アナログ停波による買い替え需要を狙った高コストパフォーマンスモデルだ。
バックライトは従来型のCCFLながら、「BRAVIA ENGINE 3」や倍速駆動の「モーションフロー」を搭載。新搭載の「おまかせ画質センサー」(人感センサーはなし)といった上位モデルと共通の機能を備えた。
インタフェース類もInstaPort対応のHDMI入力4系統を装備。USB端子を使ったWi-Fi接続もサポートしており、ホームネットワークに接続すればDLNA「ソニールームリンク」や「アクトビラ・ビデオ・フル」「ブラビアネットチャンネル」も楽しめる。
充実した機能のパーソナルモデル「EX300」シリーズ
WXGAパネルを搭載したパーソナルサイズ。32V型、26V型、22V型の3サイズを用意した。倍速駆動には対応していないが、「BRAVIA ENGINE 3」や「おまかせ画質センサー」(人感センサーはなし)を搭載。ネットワーク機能もMEPG-4 AVC対応になった「ソニールームリンク」をはじめ、「アクトビラ ビデオ・フル」「ブラビアネットチャンネル」といった機能は同じ。USB端子や4系統のHDMI入力も備えた。
4つのカラーバリエーション(22V型)も魅力。「ブラック」と「ブラウン」は、ブラックのフレームにそれぞれシルバーライン、ブラウンのラインをあしらった。またホワイトとピンクは、ホワイトのフレームをベースにそれぞれのカラーのラインが入っている。
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