2012年春の開業を目指して東京・墨田区に建設が進められている新タワー「東京スカイツリー」。その照明設備を提供するライティングパートナーがパナソニック電工に決まった。同社は、ライトアップのオールLED化を目指し、タワー専用LED照明器具の開発などを進める。
東京スカイツリーのライティングデザインには、「粋」と「雅」という2つのテーマがある。「粋」は、隅田川の水をモチーフとした淡いブルーがメイン。一方の「雅」は、江戸紫をテーマカラーに金箔(きんぱく)のようなきらめく光をバランス良くちりばめるという。開業後は、2つのテーマが一日ごとに切り替わり、高さ634メートルのタワーを彩る計画だ。
パナソニック電工は、この「粋」(水色)と「雅」(江戸紫)を忠実に再現することに成功。今後は専用の高出力LED照明器具を開発するほか、約2000台(現段階の想定)の照明器具をコントロールできる高度な調光制御システムなどを構築する予定だ。同社によると、「雅」の江戸紫をLEDでライトアップした場合、従来のメタルハライドランプ(400ワット)にカラーフィルターを組み合わせる方法に比べ、照明1個あたりで消費電力を50%に抑えることができるという。
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