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“エコポイント”対象基準の変化を前に薄型テレビ販売台数が急増――BCN調べ
エコポイント基準の4月切り替えを契機として、薄型テレビの販売台数が前年比で約2.2倍の大幅増となる加速を見せている。BCN調べ。
BCNが3月17日に発表した「BCNランキング」によると、2010年2月〜3月にかけての薄型テレビの販売台数が急増していることが明らかになった。
販売数の急激な変化は、2月19日に総務省より告知されたエコポイントの新基準発表が契機と見られ、2月3週から販売台数が加速。3月第2週では前年同週台数比で221.5%、金額比でも181%を記録した。
新しい基準の導入によりエコポイントの対象となる製品は半減し、4月1日の導入以降も継続してエコポイントが適用される製品は48.3%にとどまる。このため、“4月以降に対象外となる製品を3月中に売り切ってしまおう”とする動きが販売を拡大した、とBCNは分析している。
4月以降の動向見込みとしては、対象製品の「画面サイズ」に大きな変動がある、と指摘した。4月以降にエコポイント対象となる割合は40〜50型テレビが現行の25.9%から37.5%に拡大。逆に20型台のモデルは25.6%から9.6%と大幅に減少することから、画面サイズの大型化がさらに進むとみられている。
4月には、3月の反動で一時的に平均単価の上昇と伸び率鈍化の可能性があるが、6月に開催されるサッカーワールドカップを契機として、年末に向けての販売活性化への期待を示唆した。
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