ハーマン、全ユニット刷新のJBLモニター「4312E」
ハーマンインターナショナルが、JBL製モニタースピーカー「4312E」を5月下旬より販売する。伝統を引き継ぎながら全ユニットを刷新し、新鮮度の高いサウンドに磨きをかけた。
ハーマンインターナショナルは5月17日、JBL製モニタースピーカー「4312E」を5月下旬より販売開始すると発表した。価格は9万4500円(1本)。
「4310」から「4311」「4312」「4312A〜D」と進化してきたロングセラー製品の新製品で、3ウェイのユニットはすべて刷新された。ウーファーには、2213系統の特徴を受け継ぎながら、最新設計を導入することで応答性と低歪化を果たした最新バージョンである専用設計ユニット「2213Nd-2」を搭載している。この2213Nd-2はボイスコイルにアルミ合金リボン・エッジワイズ巻きボイスコイルが採用されており、2213Nd-1の低域レスポンスはそのまま、さらに低域解像感の改善が図られている。
ミッドレンジはコーン紙裏面外周部にダンピングの施された軽量パルプコーンを採用した「105H-1」。大型フェライトマグネットとKaptpnボイスコイルボビンを採用した25ミリ径コッパーボイスコイルによって、優れたダイナミックレンジを獲得した。ウーファーユニットとのつながりを重視したアコーディオン・クロスエッジにより、明るい“JBLモニターサウンド”も継承されている。
ツイーター「054A-1Mg」は超高域レスポンスを実現すべく、25ミリ径アルミ/マグネシウム合金ダイヤフラムを採用。軽量なハーフロールクロスエッジとの組み合わせで、伸びやかかつ、つややかな高音域再生を楽しめる。ボイスコイルは軽量なアルミワイヤーを利用したCCAWボイスコイルで、駆動系の軽量化により、さらなる高域改善も図られている。
ネットワークはワイドレンジウーファーの能力を引き出すためウーファーをフルレンジ接続し、中高域ユニットを重ね合わせるシリーズ伝統の構成。キャビネットも伝統的なディメンションを継承しているが、シリーズ初の全面高比重MDF材構造が採用されており、新ユニットのレスポンスを逃がさない剛性が確保されている。サイズは362(幅)×597(高さ)×301(奥行き)ミリ/18.1キロ(いずれもグリル含む)。
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