シャープ、1.6倍明るくなったLED電球の新製品を発表:シャンデリア用も登場
シャープは、LED電球の新製品3モデルを発表した。E17口金では明るさを従来比1.6倍に、E26口金は重量を1/2に軽量化した。シャンデリア用もラインアップ。
シャープは7月13日、LED電球ブランド「ELM(エルム)」の新製品、3モデル6機種を発表した。E17口金の小形電球タイプ「DL-JA51N(昼白色)/DL-JA42L(電球色)」、E17口金のシャンデリア電球タイプ「DL-JC2BL(電球色・クリアカバー)/DL-JF2BL(電球色・乳白カバー)」、E26口金の一般電球タイプ「DL-LA41N(昼白色)/DL-LA32L(電球色)」で、8月25日に発売される。実売価格はE17口金タイプの4機種が4000円前後、E26口金タイプの2機種が3000円前後になる見込みだ。
E17口金の小形電球タイプは、自社開発のLEDデバイスに改良を加えることで全光束500ルーメンを達成した(昼白色タイプ)。白熱電球と比べ、ランプ直下の明るさで60ワット相当、ランプ全体の明るさ(全光束)でも40ワットに相当する。同社の現行モデル比で約1.6倍の明るさだ。
電球色タイプは全光束400ルーメンで白熱電球の25ワット相当(ランプ直下では50ワット相当)、現行モデル比は同じく約1.6倍の明るさを達成している。いずれも調光器には対応しないが、密閉型器具での使用を可能とした。
新コンセプトとして登場したのが、ホテルやレストランなどの業務用途を想定したシャンデリア電球タイプだ。直進性の強いLED電球は、上向きに使用されることの多いシャンデリアでは、光を下方面に向けにくいという問題があった。新製品ではLEDデバイスから発した光を拡散レンズで反射させて下方面にも光を誘導する仕組みを採用した。「ろうそくの光が揺らめくキラキラ感を目指した」という。
全光束はクリアカバータイプが230ルーメン、乳白タイプが240ルーメンで、いずれも白熱電球の25ワット相当だ。白熱電球用の調光器に対応し、明るさを調整できる。
E26口金の一般電球は、ヒートシンク部分の加工方法を変更することで、重量を従来モデル比で約半分の85グラムに削減した。さらに電球根元部分をスリムにすることで、取り付け可能な照明器具の幅を広げている。全光束は昼白色タイプが485ルーメン(白熱電球の40ワット相当)、電球色タイプは380ルーメン(白熱電球の30ワット相当)、密閉形器具に対応する。
関連記事
- LED電球特集
この特設ページでは、LED電球の導入を検討している方に向け、最新の技術動向から製品紹介までを詳しくお届けしよう。 - そろそろ知っておきたい“LED電球”の選び方(前編)
昨年の夏から低価格競争が始まり、急速に需要を伸ばしつつあるLED電球。次世代の照明といわれたのは過去の話。用途によってはもう導入を検討し始めても良い時期ではないだろうか? - 失敗しないLED電球購入ガイド
省エネ照明として注目されているLED電球は価格も大幅に下がり、そろそろ導入を検討している人も多いのではないか。そこで60W型LED電球の主要5製品を試用してみた。お奨め製品はどれ - 先駆者東芝に聞く――LED電球の現状と未来
「E-CORE」(イー・コア)というブランド名でLED電球を展開する東芝ライテック。同社はLED照明に早くから注目し、一般電球形のLEDについても低価格化や高性能化に積極的に取り組んできたメーカーだ。LED照明事業の現状と今後の展望について話を聞いた。 - 東芝ライテック、“業界最高”の省エネ型LED電球「ミニクリプトン形3.4W」
東芝ライテックは、同社製LED電球「E-CORE」の新モデル「ミニクリプトン形3.4W」計2製品を発表。業界最高の省エネ性を実現した、としている。 - 東芝ライテック、価格を抑えたLED電球4機種を発表
東芝ライテックは、「E-CORE」(イー・コア)LED電球シリーズの新製品として、「一般電球形6.4W」「一般電球形4.6W」など4機種を3月5日に発売する。 - 三菱電機オスラム、LED電球「PARATHOM(パラトン)」に新製品2モデル
三菱電機オスラムは、LED電球「PARATHOM(パラトン)」シリーズの新製品、一般電球形4.9Wと小形電球形3.9Wタイプを発売する。 - 大塚商会、韓国製の低価格LED電球「LumiDas-B 調光器対応モデル」
大塚商会は、調光器に対応したLED電球「LumiDas-B 調光器対応モデル」を発売した。韓国FAWOO Technology社製で、価格を20〜30%ほど抑えた。 - ビックカメラ、「白熱電球回収下取りキャンペーン」を開始。1個につき50円
ビックカメラはLED電球の購入時に、不要になった白熱電球を1個につき50円で下取りするキャンペーンを開始した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.