写真で確認するREGZA「F1」の浮遊っぷり
REGZA「F1」シリーズは、著名なデザイナーのヤコブ・イェンセン氏とのコラボレーションで生まれたスタイリッシュな液晶テレビだ。洗練されたフォルムを眺めていると……?
東芝が8月末に発売する“REGZA”「F1」シリーズは、「エコロジカルスタイリッシュ3Dレグザ」をうたう超薄型の3Dテレビだ。B&O(バング&オルフセン)の独創的なオーディオ機器などで知られるデザイナー、ヤコブ・イェンセン氏とのコラボレーションにより、かねてより同社が掲げている「スリムミニマルデザイン」の最先端といえそうなデザインに仕上げた。
F1シリーズの特長は、「ムダを極限までそぎ落としたスリムベゼルと、まるで画面が空中に浮いているようなフローティングスタンド」(東芝)。改めてF1シリーズを眺めてみよう。
まず目をひくのは、ディスプレイ部の薄さとベゼルの細さだ。LEDエッジライトを採用したディスプレイ部は、厚さわずか29ミリ。ベゼルの幅については手持ちのデータがないものの、同時発売のZG1シリーズと比べてかなり細い。また、ディスプレイの全面を強化ガラスが覆い、REGZAでは初めてのフルフラットタイプとなっている点もユニークだ。タッチパネル操作を採用したことで、スイッチやボタンを廃したシンプルなデザインに仕上げている。
ディスプレイ部の背面。ミラー調のモールで周囲の景色を映す。前面ガラスの採用は単に高級感を醸し出すだけではないという。ここまでスリム化と狭額化が進むと、どうしても従来の樹脂製キャビネットでは強度が不足するため、前面の強化ガラスは構造材としての役割も担う
東芝デザインセンター デジタルプロダクツデザイン担当の佐川崇参事は、「イメージは、“空間に映像だけが浮いている”こと。前面を1枚のガラスで覆い、画面の周囲にはミラー調のモールを配しました。スタンドの支柱もミラー調にすることで物体感を消しています」と話す。
長方形の黒いスタンドは、表面にヘアライン加工が施され、中央に丸い穴があいている。そこに半分はみ出すような形でシルバーの支柱が固定されているのだが、角度によっては支柱が“消えた”ように見えるという。
実際の穴は真円ではないが、ミラー調の支柱に穴の周囲が映り込んで円に見える。その上にスタンド表面の黒が映るとさらに支柱は見えにくくなり、ぽっかりとあいた穴の上にディスプレイが浮いているように感じるというわけ。まるでトリックアートのようだが、確かに「フローティングスタンド」の名前はダテではない。
新製品群のトップを切って8月下旬に出荷が開始されるF1シリーズは、東芝が発売する最初の3Dテレビとなる。同時期に発売予定の「レグザ3Dグラス」(別売)や3D対応Blu-ray Discプレーヤー「SD-BDT1」と組み合わせれば、Blu-ray 3Dも楽しめる。なお、3D対応の超解像技術「レゾリューションプラス5」や「おまかせドンピシャ高画質3D」は採用しているが、2D-3D変換機能は搭載していない。
そのほか機能面では、外付けUSB HDDによる録画やネットワーク機能が充実。別途ハブを用意すれば、最大4台までのHDDを同時に接続できる。ゲームプレイ時の遅延を抑える「ゲームダイレクト2」、DLNAのクライアント(DMP)機能や各種ブロードバンド放送にも対応した。
主な仕様は下表の通り。
型番 | 55F1 | 46F1 |
---|---|---|
画面サイズ | 55V型 | 46V型 |
3D対応 | ○(レグザ3Dグラスは別売) | |
バックライト | エッジ型LED | |
チューナー構成 | 地上デジタル×2、BS/CS110度デジタル×2、アナログ地上波×1 | |
内蔵HDD | なし | |
入出力端子 | HDMI×4(InstaPort対応)、D5、コンポジット×2、光デジタル音声出力、USB(録画用)、LANなど | |
外形寸法 | 1283(幅)×356(奥行き)×852(高さ)ミリ | 1092(幅)×288(奥行き)×735(高さ)ミリ |
重量(卓上スタンド含む) | 33.5キログラム | 24.6キログラム |
年間消費電力量 | 180kWh/年 | 160kWh/年 |
実売想定価格 | 43万円前後 | 33万円前後 |
発売時期 | 8月下旬 |
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