じわりと普及が進む3Dテレビ&レコーダー、BCN調べ:40型以上で4.7%
BCNは、7月の3D対応製品販売実績データを発表した。3D対応モデルの台数構成比が最も高かったのはレコーダーの2.9%。次いでデジタルカメラの2.0%、薄型テレビの1.3%と続く。
BCNは8月5日、7月の3D対応製品販売実績データを発表した。それによると、3D対応モデルの台数構成比(金額構成比)が最も高かったのはレコーダーの2.9(4.7)%。次いでデジタルカメラの2.0(5.1)%、薄型テレビの1.3(3.8)%で、「複数のジャンルで3D対応モデルが増加してきた」と分析している。
薄型テレビの3D対応モデルは、調査時点で40型以上に限られた。そこで40型以上で比較すると、台数構成比は4.7%、金額構成比は8.4%になった。さらに“3D対応”の詳細を見ると、メガネやトランスミッターなどのオプション品が別売となっている製品が58.5%を占めており、「様子見ユーザー」の存在がまだまだ大きい。
3D対応/非対応の平均単価比である価格プレミアは、薄型テレビ全体では3.1倍だが、40型以上になると1.9倍、売れ筋の40型に絞れば1.7倍とその差は縮まる。3D対応テレビの価格はかなりこなれてきたようだ。
3D対応モデルの台数構成比が最も高かったレコーダーでは、価格プレミアは調査製品中最小の1.6倍、売れ筋のBDレコーダー(1TバイトのHDD搭載モデル)で比較すると1.4倍とさらに差が縮まる。
3D対応テレビ/レコーダー市場では、7月にシャープが製品発売(「3Dテレビに“4原色革命”、シャープ「AQUOS クアトロン3D」登場」)、さらに東芝(「全機種3D対応、東芝が“CELL REGZA”など新製品を発表」)と三菱電機(「三菱電機、75V型の3Dレーザーテレビを8月に発売」)も8月以降の製品発売を予定している。主要メーカーの3D対応製品が出そろうのは秋冬モデルからで、「本格的な3D市場の立ち上がりは年末商戦から」と予想している。
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