1/32スケールでよみがえる小惑星探査機「はやぶさ」(限定メッキ版):クリスマス玩具特集その3(3/3 ページ)
あの小惑星探査機「はやぶさ」を忠実に再現したアオシマ文化教材社のプラモデルを作ってみた。今はもう消滅してしまった機体を自らの手で作り上げ、帰還したときの感動をもう一度味わってみよう。
メッキがゴージャスで素組みでも満足度高し
最後に展示台を組み立てる。展示台は小惑星「イトカワ」を模したデザインになっており、もちろんこちらにもメッキが施されている。ちなみにこの台座には探査ロボット「ミネルバ」も設置することが可能だ。「ミネルバ」は「はやぶさ」から切り離されたが「イトカワ」には到着できなかったということで、「ミネルバ」を台座に接着するかどうかは“お好みで”となっている。せっかくなので筆者は貼り付けてみた。
本体と台座は接着する必要がなく、本体を上に乗せるだけで安定する。これで組み立てはすべて終わり、あとは太陽電池パドルにシールを貼り付けるだけだ。シールは6枚に分かれていて、1枚につき4カ所、小さな四角い穴をくり抜く必要がある。この作業が少々面倒くさく、少し気泡も入ってしまった。組み立てたあとに貼るよりも、部品の状態のときに貼ってしまったほうがよかったかもしれない。
完成までに要した時間は3時間弱と意外に早かった。完成したものを見ると、細部はところどころ接着剤がはみ出していて、我ながら実に下手である。ただ、30センチほど離れて見れば細部の不出来もそれほど目立たず、まあまあ見られる。やはりこれはメッキの効果だろう。パッと見はキラキラして実にゴージャスな感じに見える。満足度はかなり高く、ワタクシのように塗装をしない横着者でも十分に楽しめるキットである。「はやぶさ」プロジェクトのファンは購入して損はないだろう。
なお、この「はやぶさ」のプラモには、普通版とメッキ版のほかにもう1つ、徳間書店から発売されている書籍「大人のプラモランド3」の付録としてセットされている「夜光バージョン」がある。こちらも塗装要らずの素組みで楽しめるので要注目だ。
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