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SACDでよみがえる戦時中の名演奏麻倉怜士のデジタル閻魔帳(3/3 ページ)

最近、クラシックファンの間で脚光を浴びているのが、EMIの「フルトヴェングラーSACD名盤シリーズ」だ。クラシックにも造詣が深く、津田塾大学でクラシック音楽を教えているAV評論家・麻倉怜士氏に魅力を語ってもらった。おまけコーナーは、評判の卵形スピーカー。

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――ソフトのほうは動きが盛んになっていますが、SACDのプレーヤーはいまひとつ製品の数が少ないです。オススメの機種があれば教えてください

 わたしが注目しているのが、米OPPO(オッポ)のユニバーサルプレーヤーです。昨年夏に「80シリーズ」を紹介したところ、あの後1カ月ほどで製造中止になってしまったのですが、今年4月に後継機となる「90シリーズ」2機種が発売されました。


「BDP-93 NuForce Edition」

 90シリーズは、SACDやDVD-Audio、CDなど12センチディスクのほとんどを再生できるユニバーサルプレーヤーです。Blu-ray 3Dを含むBD再生にも当然対応していますから、ピュアオーディオだけでなくAV好きな方にもオススメできます。

 HDMI出力も2系統あり、Blu-ray Discプレーヤーとして利用するときも音声と映像を独立して出力できます。SACDについてはHDMI端子を使ってDSDのビットストリーム出力やPCM変換によるマルチチャンネル出力が可能です。

 操作性も良いですね。操作性が最も良いプレーヤーはソニーの「プレイステーション3」だと思いますが、OPPOの90シリーズはPS3に次ぐレベルです。例えば20タイトルまでのレジュームが可能で、前回止めたところからすぐに続きを再生できる。つまり2度目から余計なCMやお知らせを見なくてすむのです。プレーヤーのあるべき姿を追求したユニバーサルプレーヤーと言えるでしょう。

おまけコーナー「麻倉怜士のネタ帳」

――ノンジャンルで“お気に入り”の製品を紹介する不定期おまけ連載「麻倉怜士のネタ帳」です。前回はダイソンの掃除機でしたが、今回はPC周辺機器でしょうか?


東和電子(Olasonic)のUSBスピーカー「TW-S7」

 東和電子(Olasonic)のUSBスピーカー「TW-S7」を取り上げたいと思います。この製品、卵形のキャビネットがユニークですが、その外観や価格からはちょっと想像しにくいほど、異様に音が良いのです。

 東和電子は、ソニーのオーディオ事業部長を務めた山本喜則氏が社長をしているメーカーで、これまでオーディオ機器のプリント基板設計などを手がけてきました。2010年に自社ブランドの“Olasonic”(オラソニック)を立ち上げ、最初の製品が「TW-S7」です。今年2月には第2弾としてウォークマン用ドックスピーカー「TW-D7WM」も投入しました。

 2つの製品に共通しているのが、この卵形のスピーカー部です。ご存じの通り、卵型は定在波が発生しにくい形としてスピーカーに採用される例も多いですが、実際に聴いてみると、音場感が非常に豊かでレンジ感も高い。立ち上がりも良い、とても高品質なスピーカーです。これが1万円を切る価格で販売されているPC用スピーカーという点が驚きですね。

 もう1つの特長は、ACアダプターなどを使用せず、USBのバスパワーだけで10ワット+10ワットというハイパワー駆動を可能にしている点です。独自の回路により、音楽出力の小さいところでは電源部の大容量コンデンサーに充電しておき、出力が大きいところでそのパワーを取り出すという仕組みです。コンセントを増やさずにPCの音を向上させることができます。PCオーディオに興味を持っている方の入門用として最適だと推薦しましょう。

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