リビングを飾る“ボーズサウンド”、「Lifestyle 135」開発者に聞く(2/2 ページ)
「Lifestyle 135」は、ボーズ初のサウンドバータイプホームシアターシステム。エレガントなデザインながら、ワイドな音場を作り上げる。米Boseの開発担当者に詳しい話を聞いた。
Croghan氏: まず開発検討段階でコンセプトとして、より小型で見栄えの良いものにしたいと考えていました。単に小さいだけではなく、トータルでエレガントかつシンプルな形を追求しようと。開発当初はアレイスピーカーも長く、どうしても大きくなってしまったのですが、試行錯誤を重ねて徐々に小さく鳴っていきました。そして形が見え始めた段階で、「これは日本の住環境にとてもマッチする」と気付いたのです(編注:Croghan氏の奥様は日本人のため、日本の住宅事情にも詳しい)。
一番の課題は“厚み”と“熱さ”でした。サウンドバーには、フェーズガイドを含むスピーカーも入っていれば、回路基板や電源も入っています。とくに電源部は厚くなるため、エンジニアはACアダプターの採用を主張しました。しかし、それではエレガントではありません。結局、スイッチング電源を使うことで容積を減らし、熱も抑えることができました。
Croghan氏: Lifestyle 135は、日本はもちろん全世界で販売する製品です。その中には、とても暑い地域もあれば、寒い地域もあります。例えばスピーカーアレイの両端にあるすき間は、温度差による筐体(きょうたい)の膨張を吸収するためのクリアランスです。また底面中央にある3つめのフットは、高出力の長時間使用時に熱さでプラスチックが膨張してもしっかりと音を出すためのものです。単なるデザインではなく、実用性を兼ね備えています。
もう1つ。今回は低音を担当するアクースティマスモジュールが小さくなり、さらにワイヤレス化しています。これで見えない場所に設置しても大丈夫。リビングルームをクリーンでエレガントに見せながら、いつでも“ボーズサウンド”を楽しめるでしょう。
製品名 | Lifestyle 135 home entertainment system | CineMate 1SR digital home theater speaker system |
---|---|---|
カラー(サウンドバー部分) | ダークシルバー | ブラック |
対応音声フォーマット | Dolby TrueHD、DTS Digital Surround、MPEG-2 AAC、リニアPCM 5.1ch | Dolby Surround、DTS Digital Surround、MPEG-2 AAC、リニアPCM |
映像/音声入力 | HDMI×4、コンポーネント×2、コンポジット×3、光デジタル音声×3、同軸デジタル音声×3、アナログ音声×4 | 光デジタル音声×2、同軸デジタル音声×2、アナログ音声×1 |
価格 | 29万9250円 | 18万600円 |
関連記事
- ボーズ、サウンドバータイプの“1.1chシアターシステム”を発表
ボーズは、フロントサラウンドシステム「Lifestyle 135」および「CineMate 1SR」を9月末に発売する。スピーカーアレイの両サイドに独自のフェーズガイドを設け、ワイドな音場を実現した。 - ボーズ、音が広がるPC向けスピーカー「Companion 20」を発表
ボーズは、PC用のアクティブスピーカーシステム「Companion 20 multimedia speaker system」を7月28日に発売する。独自のポートデザインなどにより豊かな低音と音の広がりを実現したという。 - ボーズ、ディスプレイ一体型サウンドシステム「VideoWave system」
ボーズは、46インチ液晶ディスプレイとホームシアターサウンドを一体化させた「VideoWave entertainment system」を発売する。 - ボーズ、「Lifestyle」シリーズ4モデルを3D対応にアップデート
ボーズは、ホームシアターシステム「Lifestyle」シリーズのアップデートを実施する。3D映像信号のパススルーに対応。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.