実売1万円を切ったデジタルワイヤレスヘッドフォン「HA-WD100」の実力を探る:なんというお買い得感(3/3 ページ)
JVC(ビクター)の「HA-WD100」は、2.4GHzデジタルワイヤレス方式を採用しながら、価格を抑えた注目のデジタルワイヤレスヘッドフォンだ。もちろんJVCブランドだから音質にも期待できる。詳しく見ていこう。
オーディオ用にも適した素直な音響特性
もうひとつ、「HA-WD100」にとって外すことのできないアドバンテージがある。それは音質の良さだ。
音質のキモとなるドライバーユニットは、同社ヘッドフォンなどでも採用実績があり、ノウハウが十分に蓄積された40ミリ口径をチョイス。ワイヤレス機専用のチューニングにより、オーディオ用にも適した素直な特性を実現した。
ワイヤレスヘッドフォンといえば、有線のモデルに対してどうしても音質が劣り気味というイメージがあるが、それも赤外線方式しかなかった頃の印象だろう。2.4GHzデジタルワイヤレス方式では十分な伝送路が確保されている。
実際のサウンドを聴いてみると、確かにJVCのイメージに反しない音質を持っている。音楽では、とにかくヴォーカルがとても明瞭(めいりょう)で、声が良く届いてくるのだ。また低域もボリューム感が充分なうえ、芯のある力強さを持ち合わせており、不足感は感じない。確かにこの低音であれば、バスブーストなどのエフェクトは必要としないだろう。
30〜22,000Hzという十分以上に幅広い再生帯域のおかげもあってか、高域はのびのびとしていて、音場もストレスなくスムーズに広がってくれる。聴き応えのある、それでいて心地よいクリアな音場を持つ、なかなかのサウンドといえる。また、密閉型フランジでこの音を実現した点もうれしい。夜中でも音漏れを気にせず、音楽や映像コンテンツに没入できるからだ。
ワイヤレスヘッドフォンとしては貴重な音質こだわり派であり、デジタルワイヤレス方式の大きな利便性を持ちながら、1万円を切る価格を実現した「HA-WD100」。コストパフォーマンスの高さは絶大な魅力だが、その音も大きなアピールポイントといえそうだ。シンプルな操作性もあり、誰にもでオススメできる優秀なモデルが登場してくれたことを、大いに歓迎したい。
関連リンク
提供:株式会社JVCケンウッド
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年3月31日
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.