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スーパーハイビジョンがテレビの国際規格に――NHK発表
NHKが次世代の放送システムとして研究開発を進めているスーパーハイビジョン(SHV)。映像信号の仕様がITU-R勧告として承認された。
NHKは8月23日、次世代の放送システムとして研究開発を進めているスーパーハイビジョン(以下、SHV)に関して、映像信号の仕様がITU-R勧告として承認され、テレビの国際規格になったと発表した。
ITU-R勧告(BT.2020:Parameter values for UHDTV systems for production and international programme exchange)では、7680×4320ピクセル(8K4K)の画素数や毎秒60フレームなどに加え、新たに早く動く被写体の動きボケを低減する毎秒120フレームのフレームレートが柄された。さらに実物に近い色再現を可能にする色域の拡張が含まれている。
SHV映像のテレビ仕様は下表の通り。
項目 | 値 |
---|---|
アスペクト比 | 16:9 |
画素数 | 7680(水平)×4320(垂直)ピクセル |
フレーム数(枚/秒) | 120、60、59.94 |
走査方式 | 順次走査 |
階調(bit/pixel) | 10、12 |
色域 | 広色域 |
NHKでは、SHVの信号伝送や家庭用視聴機器を含め、SHV放送実現に向けた研究開発を加速する。またSHV放送の早期実現を目指し、国内外に対する周知活動にも積極的に取り組むとしている。
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