地味ながら大きな進化、ダイソン「エアマルチプライアー AM01」:まだまだ暑いですから(2/2 ページ)
ダイソンの“羽根のない扇風機”こと「Air Multiplier」(エアマルチプライアー)。今年の春にマイナーチェンジを行い、使用時の“音質”を変えたという卓上タイプ「AM01」を試用した。
AM01は、今年春に出荷された製品からマイナーチェンジを受けている。従来型は「就寝時に音が気になる」などの声があったため、空気の吸い込みを行う「ミックス フロー インペラー」を設計し直し、駆動時の音質改善を図った。
実際に試してみよう。映像は、AM01からちょうど1メートル離れた場所にカメラを設置して撮影したもの。風量調節ダイヤルを下限(微風)でスタートし、徐々に風量を上げて、最終的に上限まで回している。それに伴い、音も徐々に大きくなっていくが、2つの点で従来機と大きく異なることが分かった。
まず、以前は少々耳障りに感じていた高い音が聞こえなくなった。従来機が手元にないので直接比較はできないが、発売当時に量販店の店頭でその音を聞き、購入を躊躇(ちゅうちょ)した記憶があるので確かだ。
さらにもう1つ。風量を絞ったときの音が抑えられている。Air Multiplierは、スタンド部のつまみを回して無段階の風量調整が可能な所が気に入っているのだが、微風レベルにすると音は「あ、動いているな」と分かる程度になり、ほとんど気にならない。個人差はあるだろうが、寝室の枕元にあっても問題ないレベルだと感じた。
いずれにしても、過去にAM01の動作音に首をかしげた経験のある人は、もう一度店頭で聞いてみてほしい。また、動画共有サイトなどで検索して従来機の動画をチェックしてみてもいい。音量は撮影環境に大きく左右されるが、音質の違いは分かりやすい。
音を改善したことで、1つ魅力が増えたAir Multiplier AM01。実際に使っていると、羽根がないことによる安全性はもちろん、格子状もカバーもなくなり、従来の扇風機よりも掃除が圧倒的に楽になったことがうれしい。なにより従来の扇風機に比べてデザインが洗練されている。難点といえば、他社製品より少々高価なこと、そして扇風機の前でバルタン星人のマネができなくなったことくらいだろう。
安全性の高いAir Multiplierは、小さな子どもがいる家庭にこそオススメ。というわけで、義弟夫妻の第二子誕生祝いにAM01をプレゼントしたところ、お姉ちゃんがさっそく興味津々のご様子。気に入ってくれたかな?
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