クラレの新素材で吸音&調音、1枚2役の「静御殿」:リバーシブル、しかも着せ替え対応
クラレクラフレックスは新素材「フレクスター」を使った吸音&調音パネル「静御殿」(しずかごてん)を発表した。
クラレの100%子会社であるクラレクラフレックスは5月13日、クラレが開発した新素材「フレクスター」を使った吸音&調音パネル「静御殿」(しずかごてん)を発表した。オーディオルームをはじめ、教育機関の音楽室、オフィスの会議室といった用途に向けて5月14日に発売する。価格は1枚5万7750円。
フレクスターは、高い吸音性能が特長の高機能不織布だ。「静御殿」では、このフレクスターの特長と軽さに着目し、ハニカム構造材をサンドイッチしたパネルを開発した。
ハニカム構造材の空気層により、従来の吸音材単体では難しかった低波長域の吸音が可能。またハニカム構造材の両側に配置したフレクスターのうち、片面は一部に反射部分を設けることで、低波長域から高波長域を平均的に吸音できる仕組みになっている。この面を表にすることで、とくに音楽鑑賞に適した環境になるという。また、もう一方の面は全面吸音とし、表と裏で「吸音」「調音」を使い分けることを可能にした。
製品は組み立て式。ユーザーは使用面(吸音、調音)を選び、その上に布をかける。フレームを装着し、張り具合を確認したら、背板を取り付けて完成だ。背板のネジは、10円玉などで締めればいい。完成時のサイズは、600(幅)×900(長さ)×45(厚さ)ミリ。なお、布はインテリアや季節に合わせて、好みのものを利用できるという。
同社では、「既存の吸音/調音材は大きくて思いものが多く、設置場所の位置調整が簡単ではなかった。加えてデザインの選択肢が少なく、既存のインテリアに合わないといった使いにくさがあった」と指摘。軽量かつパネルの移動も楽な「静御殿」を訴求する。
なおクラレクラフレックスでは、5月15日から17日に東京ビッグサイトで開催される「第4回教育ITソリューションEXPO2013」に「静御殿」を出展する予定だ。
関連記事
- “置く”だけで音の悩みを解決? ヤマハの調音パネル「ACP-2」に驚いた
パネルを1枚、部屋に置くだけでオーディオの音が変わる。にわかには信じがたいかもしれないが、理屈を知り、実践してみると認識が大きく変わることもある。今回はそんな事例のお話だ。 - 新しいオーディオの姿が見える「オーディオ&ホームシアター展 TOKYO 2012」
東京・秋葉原でオーディオとホームシアターの専門展示会「オーディオ&ホームシアター展 2012」が開幕した。PCオーディオとネットワークオーディオ関連の新製品がそろい踏み。 - ヤマハ、“部屋の音”を改善する「調音パネル」に新製品
ヤマハは、置くだけで室内の響きを整える「調音パネル」の新製品「ACP-2」を発表した。サイズを大きくした上にスタンドも付属。置くだけで音響を改善するという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.