付録は電波受信機能付きフリップ時計キット! 「大人の科学マガジン パタパタ電波時計」:橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)
今回紹介するのは学研「大人の科学マガジン パタパタ電波時計」。昔懐かしいフリップ時計と電波時計を組み合わせたユニークなキットだ。レトロで新しい、不思議な魅力を持つこの時計の製作に挑戦してみた。
パタパタシートの取り付けは少々面倒
本体が完成したからといってそれで終わりではない。時計として使うには、「パタパタシート」を1枚ずつ切って、フリップを1枚ずつドラムに差し込んでいく必要がある。これがなかなか面倒な作業で、全55枚のフリップを取り付けるには少々時間がかかる。
ドラムのギアにくぼんでいる箇所があり、そこをスタート地点として取り付けていくのだが、油断するとフリップを斜めに取り付けてしまいがちで、注意が必要だ。取り付けの途中で、ときどきドラムを少し回転させながら穴を手前に移動させて取り付けていく。
パタパタシートは一度にすべて切り離してしまうと順番が分からなくなってしまうので、1枚ずつ切り離してはドラムに取り付けていく必要がある。「分」のドラムの取り付けが終わったら、次は「時」のドラムにも取り付ける。
すべて取り付ければ時計は完成。説明書には組み立て所要時間は90分という記載があったが、筆者の場合はゆっくりやっていたら計2時間くらいかかってしまった。
フリップのパタパタ音は大きめ
完成したパタパタ時計に電池を入れると、フリップの表示がリセットされて「OO:OO」になり、電波の受信が始まった。受信中はLEDが2秒おきに点滅し、しばらくするとパタパタと回転して正しい時刻が表示される。最初に受信した後も、毎日深夜1時に定期的に受信が行われるようになっており、もし1時に受信が失敗した場合は2時にもう一度受信が行われて、時刻のズレが修正される。
ちなみに受信が失敗した場合はフリップの表示が「00:11」になり、LEDが5秒間隔で点滅する。このような状態になったら、電波状況がよくないので場所を変えて再びリセットする。また、「時」「分」のスイッチボタンを押しながら、手動で時刻を合わせることも可能だ。
完成したパタパタ時計をリビングに置いて少し使ってみたが、フリップがめくれるときのパタパタ音がけっこう大きく、正直気になる。ただし本体デザインはなかなか味わい深いし、組み立てもなかなか楽しい。フリップの取り付けは少々手間がかかるが、作り終えたときの達成感は格別だ。アラームも付いていないので実用性には少々欠けるものの、昔懐かしいパタパタ時計を自分の手で作り上げてみたいと思っている人にはおすすめである。
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