ソニーとFIFA、「2014年FIFAワールドカップ」ブラジル大会で4K撮影を拡大
ソニーとFIFA(国際サッカー連盟)は、6月12日(現地時間)からブラジルで開催される「2014年FIFAワールドカップ」において、4K撮影を拡大すると発表した。
ソニーとFIFA(国際サッカー連盟)は、6月12日(現地時間)からブラジルで開催される「2014年FIFAワールドカップ」で4K撮影を拡大すると発表した。共同で「FIFA 4K映像オフィシャル・フィルム」を制作するなど、取り組みを加速させる。
FIFAはソニー製の4K放送業務用機材を使用して、リオデジャネイロのマラカナンスタジアムで行われる決勝トーナメント1回戦(現地時間6月28日)、準々決勝(同7月4日)、決勝(同7月13日)を撮影する。ソニーは4K映像制作システムの構築など各種技術支援を行う予定で、撮影にはCineAlta 4Kカメラ「PMW-F55」などが使用されるという。撮影した4K映像は、大会終了後に4Kコンテンツ配信サービスなどを通じてFIFAから配信される予定だ。
このほか、試合会場やブラジル内の複数の都市で開催されるパブリックビューイングイベント「FIFA Fan Fest」では、ソニーが展示ブースを設けて試合映像の一部を4K/60Pで上映する。また世界各地のソニーショールームや販売店でも、4Kブラビアを使ってFIFAオフィシャル・フィルムの予告編が視聴できるという。
FIFAテレビ部門ディレクターのニクラス・エリクソン氏は、「FIFAは世界中のファンに最高のサッカー中継を届けるため、ワールドカップで技術的なイノベーションを推進してきた。4Kは世界中のファンに全く新しい視聴体験とスポーツ中継における新たな時代をもたらすことになる」とコメントを寄せている。
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