オンキヨー、HDCP 2.2に対応したフラグシップAVアンプ「TX-NR3030」など2機種を発表:Dolby Atmosも
オンキヨーは、HDCP2.2に対応したAVアンプ「TX-NR3030」など2機種を10月下旬に発売する。将来の4Kプレミアムコンテンツ再生時もHDMIケーブル1本でAVアンプから音を出せるようになる。
オンキヨーは9月17日、HDCP2.2に対応したAVアンプ「TX-NR3030」など2機種を発表した。10月下旬に発売する予定で、価格は32万円(税別)。
各150ワット出力の11chパワーアンプを搭載し、新しいサラウンドフォーマット「Dolby Atmos」をサポートしたフラグシップモデル。お得意の3段インバーテッドダーリントン回路を採用した上、「Emotion. Delivered.」思想に基づく設計で、低インピーダンス化と低ノイズ化を徹底したという。
Dolby Atmos再生では、7.1.4chもしくは9.1.2chのスピーカー構成をサポート。既存コンテンツをアップミックスする「Dolby Surround」技術にも対応した。
DACにはバーブラウン(TI)のチップを採用。ネットワークオーディオ機能では最大192kHz/32bitのPCM音源や5.6MHzまでのDSDファイルを再生できる。またオンキヨー独自の「Home Media」機能を使えば、DSD対応のNASがなくてもDSDファイルの再生が可能。このほかUSBメモリ経由でDSD 2.8MHzやFLACやWAVを再生することもできる。
HDMI入力は8系統、出力は3系統で、うち1つはZONE2専用となっている(2系統は同時出力が可能)。4K/60p伝送や4Kアップスケーリング出力に対応しているほか、新たに著作権保護技術の「HDCP 2.2」をサポートした。
これにより、将来の4Kプレミアムコンテンツ再生時にもHDMIケーブル1本でソース機器と接続し、AVアンプから音を出せるようになる。ただし、対応しているHDMI端子は「MAIN IN3」および「MAIN OUT」と表記されている端子のみとなっている。
Wi-FiやBluetoothを内蔵。スマートフォンからワイヤレス楽曲再生や、専用アプリ「Onkyo Remote」を介したリモート操作など行える。また「radiko.jp」や「TuneIn」をサポートしており、国内および世界中のインターネットラジオ局を聞くこともできる。
本体サイズは、435(幅)×199(高さ)×466.5(奥行き)ミリ。重量は22キログラム。
また9.1ch対応のハイグレードモデル「TX-NR1030」も同時にリリース。Dolby Atmos対応やネットワークオーディオ機能のDSD 5.6MHzダイレクト再生、一部HDMI端子のHDCP 2.2サポートといった仕様は共通だ。価格は21万円で、10月下旬に発売する。
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