ふとん掃除でガチ比較! レイコップ vs. ダイソン(4/4 ページ)
ふとんをきれいな状態に保つための“普段使い”を前提として、「ふとんクリーナー」の代表格であるレイコップとダイソンの掃除機を比較。その威力と使い勝手を検証していこう。
おまけコラム:消えた「ダニクリーナー」
最近は「ふとんクリーナー」という呼び方がすっかり定着したが、少し前までは「ダニクリーナー」と紹介されるケースがあり、それを見るたびに首をかしげていた。というのも、生きたダニはかなり強い生き物で、簡単に一掃できるような印象を与えることが適切か、判断できないからだ。
数年前、お気に入りのテレビ番組「所さんの目がテン!」(日本テレビ系)でダニを取り上げていた。この番組、手間のかかる実験も人海戦術を駆使して実行するのが特徴で、「そこまでやるか」と言いたくなるほどの徹底ぶりが面白い。その回も、ダニを退治しようとさまざまな方法を試していた。番組のホームページに過去放送分の概要が掲載されていたので触りだけ紹介しよう。
- 家の中にはダニがたくさんいる
- じゅうたんにばらまいた生きたダニを掃除機で徹底的に吸引しても5分の1しかとれなかった
- 吸引されるとダニは脚で繊維をつかんでふんばる!
- 洗濯してもダニは死なない(空気が少なくても生きていける)
- 布団を干してもダニはほとんど死なない
ダニ、恐るべし。
初めてカメラに収められた「繊維をつかんでふんばるダニの姿」も衝撃的だったが、個人的には万能だと思っていた“天日干し”も、生きたダニに対しては有効ではなかったことがショックだった。
結局、ダニを死滅させることができたのは、90度以上のサウナにふとんを40分間置いた場合だけ。この結果から、番組ではコインランドリーにある業務用の高温乾燥機ならダニを死滅させることができると結論付けた。
ふとんの表面にいるものはともかく、奥に潜む生きているダニを掃除機で吸うのは容易ではない。それが認知されたためか、最近では「ダニクリーナー」という呼び方はあまりされなっている。では、生きているダニ対策としての「ふとんクリーナー」の存在意義は何だろう。
まずダニのふんや死骸のカケラ、あるいは花粉などは取り除くことができるため、アレルギー対策としては非常に有効だ。また一度高温乾燥機にかけてダニを死滅させた後、ふとんクリーナーでエサになるゴミ(人のフケ)などをこまめに取り除けば、ダニが繁殖しにくい環境を維持できる可能性もある。高温乾燥機やサウナがあるという裕福な家はともかく、一般家庭にとって、ふとんクリーナーは強い味方といえる。
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