CESで見つけた“注目のヘッドフォン”総集編:2015 CES(1/8 ページ)
AKGのクインシー・ジョーンズシグネチャーモデル“第2弾”からゼンハイザーの新「Momentum」、そして「レスポール」みたいなヘッドフォンなど、CESの展示会場から注目のヘッドフォンをリポート。Lightning端子搭載&ハイレゾ対応のヘッドフォンも複数登場した。
世界最大のコンシューマーエレクトロニクスショーをうたうだけのことはあって、「2015 International CES」の会場には古今東西、あらゆるカテゴリーのエレクトロニクス製品が集まっている。
今回は、その中から“ヘッドフォン”を切り口に会場で見つけた注目の製品をまとめてリポートしよう。AKGやゼンハイザー、フィリップスなど、日本のヘッドフォン・ファンにもお馴染みの人気ブランドから気合いのこもった新製品が登場している。
トピック一覧(該当ページにリンクしています)
- AKGからクインシー・ジョーンズのシグネチャーモデル“第2弾”
- ゼンハイザーの「Momentum」が第2世代へ
- フィリップスからLightning端子搭載&ハイレゾ対応の「M2L」が登場
- AUDEZEから平面駆動型ヘッドフォン登場
- ケーブル技術を活かした初のヘッドフォン「NightHawk」――AUDIOQUEST
- AUDIOFLYからも初のヘッドフォンが登場
- iriverのCEOに直撃、Astell&Kernブース
- 「レスポール」みたいなヘッドフォン! GIBSON
- ウサイン・ボルト監修のスポーツヘッドフォン――オンキヨー
- 数珠つなぎで音楽をシェアできるヘッドフォン――Marshall
- Parrotから初のイヤフォン――心拍数センサーも
- 生体認証付きイヤフォンも登場――SMS Audio
AKGからクインシー・ジョーンズのシグネチャーモデル“第2弾”
まずAKGは、オーバーヘッドタイプのヘッドフォンにおいて、大物フラグシップを発表した。クインシー・ジョーンズのシグネチャーモデル“第2弾”となる「N90Q」だ。
このヘッドフォンで最も注目したいのは、AVアンプやパッケージタイプのホームシアターシステムなどでお馴染みの“自動音場補正機能”を搭載しているというところ。これらの製品の場合、リスニングルームのアコースティック環境に合わせて最適化を行うわけだが、これを応用しながら、ユーザー個々人で異なる耳のかたちやドライバーからの距離など装着状態に合わせ、ベストな環境をヘッドフォンリスニングでも実現しようという発想が面白い。
ヘッドフォンを装着してから本体に設けたオートキャリブレーション・ボタンを押して、わずか1〜2秒でキャリブレーションは終了。音像を頭外に定位させることで、スピーカーリスニングに近いナチュラルなサウンドフィールドと、密閉型のヘッドフォンなのにオープン型に迫るほどの開放的なリスニング感が得られる。
こちらの自動音場補正機能に、AKGの特許技術である「デュアル・フォーム・イヤークッション」や「ピストンモーション・ドライバー」、最新の「アクティブ・ノイズキャンセリング機能」を統合した「TruNote」テクノロジーが、本機の高音質を支えるバックグラウンドのハイライトだ。実機を試聴したところノイズキャンセリング効果が極めて高く、AKGのプレミアムモデルである「Kシリーズ」の系譜に連なる、繊細な高域とクリアなボーカルにより一層音楽にのめり込むことができる。ギターのカッティングなど、リズムの正確さやキレ味も冴え渡る。
クインシー・ジョーンズとのコラボモデル第1弾の「Q701」ともまたひと味違った、ゴールドとブラックをコンピにしたゴージャスなデザインは、クインシーの娘であるファンションデザイナーのキダーダ・ジョーンズが手がけている。ハウジングの中央にイニシャルの「Q」を大きくあしらった。発売予定は今年の夏。予価も1299ドルと、大物の貫禄十分だ。
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