2016年春に発売決定――ソニー“Life Space UX”の「ポータブル超短焦点プロジェクター」とは?:IFA 2015(2/3 ページ)
ソニーの「Life Space UX」は、“空間そのもの”を活用してさまざまなユーザー体験を実現するコンセプトの製品群だ。これまでにも「超短焦点4Kプロジェクター」や「LED電球スピーカー」が話題になったが、来年春に仲間が増えることになった。ソニーブースの活用事例を中心に紹介していこう。
バッテリー駆動で持ち運び可能な超短焦点プロジェクター
過去の家電展示会でコンセプトモデルとして何度か展示されていた「ポータブル超短焦点プロジェクター」も、今回ついに正式に商品化が発表された。
そして今回新たに製品化が発表されたものの1つ「ポータブル超短焦点プロジェクター」。コンセプト的には「4K超短焦点プロジェクター」と同じで、壁際に配置することでポータブルなプロジェクター装置として利用できる。ただ固定設置の既存モデルとは異なり、置く場所を動かして簡単に20〜50インチまでサイズを可変できる。再配置後は自動的に投影サイズやフォーカスを調整してくれる
展示機は以前のものと比較するといくらかスリムとなり、より可搬性が増した。800グラム程度の重量なので、キャリングケースやひもをつけて持ち運ぶといいだろう。バッテリー駆動可能となっており、電源供給なしでもある程度の時間は利用できる。ソニーの説明によれば、バッテリー駆動時間については現在検証中だが、少なくとも映画を視聴するには十分な駆動時間を実現したいとのこと。コンセプトモデルの時点では防水対応も検討されていたようだが、今回は導入が見送られたようだ。コンテンツはHDMIなどのほか、Wi-Fi経由でも転送が可能だという。なお、こちらは4KではなくフルHDとなる。
スペック的にも面白い「ポータブル超短焦点プロジェクター」だが、その真価は可搬性の高さを利用して、さまざまな場所に映像体験を持ち込める点にある。通常、外出先でのコンテンツ閲覧はスマートフォンやタブレットといったディスプレイを持つデバイスを利用するが、「ポータブル超短焦点プロジェクター」なら投影できる場所さえあれば大勢でも楽しめる。また、例えば暖炉や車窓風景を壁に映し出せば空間演出にも利用できるだろう。ソニーブースのLife Space UX展示スペースにもいくつかの提案があったが、実際に発売された後、ユーザーらの手によっていろいろな使い方が模索され、面白い活用方法が見付けられることだろう。なお価格については「頑張っています」とのこと。ぜひ期待したい。
「ポータブル超短焦点プロジェクター」はバッテリー駆動が可能なので、ある程度の時間ならば電源供給なく好きな場所で利用できる。重さも800グラム程度とのことで、このようなキャリングケースで簡単に持ち運べる
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