昭和と平成のマッスルドッキング! スマホにファミコン風カセットを挿して遊ぶ「ピコカセット」:東京ゲームショウ2015
スマホにファミコン風のカセットを挿してゲームを遊ぶ「ピコカセット」が東京ゲームショウで展示されている。30代〜40代のファミコン世代がターゲット。
9月17日から千葉・幕張メッセで開催中の「東京ゲームショウ2015」(19日〜20日は一般公開)。世の中のトレンドを反映するようにソーシャルゲーム関連ブースの多さが目立ったが、時代を逆行するかのようなレトロな展示が“とある世代”の心をガッチリとつかんでいた(ホール5 C21)。
その名も「ピコカセット」。スマートフォンのイヤフォンジャックに“ファミコン風カセット”を挿して遊ぶというもので、昭和と平成を代表する両者が夢のタッグを組んだ形だ。
ブースでは画面をタップして障害物を避けながら鳥を飛ばすゲームを体験できるほか、ドラゴンクエスト風の画面で王様と会話をするアプリも利用できる。
ゲームをプレイするには、事前にApp StoreやGoogle Playなどで専用アプリ(無料)をインストールする必要がある。カセットをスマホのイヤフォンジャックに挿すと、カセット内のマイコンがアプリ側に認証キーを返してアプリが起動する仕組みだ。
ピコカセットは、写真共有アプリ「My365」などを展開するシロクと、米Beatroboが共同開発したもの。Beatroboは、イヤフォンジャックに挿して音楽を再生・ダウンロードするデバイス「PlugAir」を開発しており、ピコカセットにも同様の技術を採用した。シロクはソフトウェアの開発を担当する。
アプリはゲームタイトルごとに用意。ファミコンソフトを開発・販売していたゲームメーカーと交渉を続けており、「将来的には当時のパッケージと取扱説明書を同梱し、専用ラベルを貼ったカセットと合わせて3000円以下で発売したい。早ければ2016年の初めにリリースします」(Beatroboの松原崇之氏)としている。
松原氏は「今のゲームはスマホにアプリをDLして遊ぶのが主流ですが、モノとしてのゲームの価値や喜びを感じてほしいという思いからこのプロジェクトをスタートしました。30〜40代のファミコン世代が思わず懐かしくなるような8bitの世界を提供したいので、画面や音もなるべく当時のものを再現していきます」と自らの思いを語った。
ピコカセットのプロジェクトはクラウドファンディングでの資金調達も行う。当時熱中したタイトルの復活を熱望するファミコン世代は夢をかなえる支援をしてみてはどうだろうか。ちなみにタイトルににじみ出てしまったように、筆者は「キン肉マン マッスルタッグマッチ」をスマホの画面で体験したい(マッスルドッキングはできない)。
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