私たちの暮らしを便利にしてくれる家電。特に白物家電には、時代と歩んできた進化の歴史がある。今回は、人気連載滝田勝紀の「白物家電、スゴイ技術」から、家電の進化を実感できる記事を紹介する。優れた家電は一日にして成らず。
フィリップスの回転式――“元祖”電動シェーバーはどのように進化したか?
独自の回転式シェーバーを開発し続けているフィリップス。発売から76年、売上累計7億台を誇る“電動シェーバーの元祖”だ。 時代が進むごとにヘッドの数は2つから3つへと増え、技術革新とともに形状も変わった。フローティングヘッドやセントラルドライブ機構など、多くの快適な深剃り技術が開発され、デザインにも常に時代が反映された。
1939年、元祖電動シェーバー「Philishave 7730」が登場。葉巻型×1ヘッド。黒くて細長い形状が葉巻に似ていて、先端部に回転ユニットが1つだけ搭載されたシンプルなものだった。皮の携帯ケースが付属した
過去の記事では、製品の進化と歴史について、オランダ本国にあるドラハテン工場を訪問し、電動シェーバーの開発リーダーに話を聞いてみた。工場内のミュージアム展示も紹介している。
進化し続けるロボット掃除機、ダイソン「360Eye」のスゴイところ
ダイソンが発売したロボット掃除機「ダイソン 360Eye」。2015年9月の製品発表から1年あまりの期間を経て、ようやく発売されたが、一体どこが変わったのか。また先行する競合製品に対する強みとは? 開発を担当した英Dysonのロボット工学主任、マイク・オールドレッド氏に詳しく聞いた。
日本市場向けにローカライズした点や、バッテリー持続時間の改良、掃除中の駆動音の改善など、進化するロボット掃除機の見どころが紹介されている。
全ては“かまど炊きを超える”ために――パナソニックの地道すぎる技術開発とは?
パナソニックのスチーム&可変圧力IHジャー炊飯器の新モデル「SR-SPX6シリーズ」は、ついに“かまど炊きを超えるおいしさ”まで到達した。その進化の手法は地道な努力の結果だった。
「ライスレディ」と呼ばれる社内の専門家集団が、日々ご飯を食べ続け、自らの鋭い味覚でおいしさを追求する。機能面では「Wおどり炊き」に「圧力コントロール機能」を加えておいしさを引き上げた。炊飯器の命である内釜も改良。パナソニックスマートアプリ「銘柄炊き分けコンシェルジュ」で41銘柄のお米を炊き分ける。
家電は各メーカーの技術とこだわりが生んだ技術の集大成といえよう。今後もどのような家電が開発されるのか、未来に期待したい。
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パナソニックには「ライスレディ」と呼ばれる女性達がいる。新しい炊飯器で全国のお米を炊き、自らの鋭い味覚で完成度を判断する専門家集団だ。炊くお米の量は、1つの新製品につき約3トン。毎日、1人がお茶碗7杯は試食するという。 - これがハーレム! 250万円の「To LOVEる」モモ等身大フィギュア
ハーレムの実現にはお金がかかる。 - Amazonの「全品送料無料の廃止」が意味するもの プライム会員はもう逃げられない?
アマゾンジャパンが「全商品配送料無料」を廃止しました。「一企業が配送料を改定する」――言ってしまえばそれだけのニュースが、非常に大きな注目を集めたのはなぜでしょうか。
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