「It's a SONY展」で学ぶ、テレビの歴史と黒歴史(2/3 ページ)
東京・銀座のソニービルで開催中の「It's a Sony展」。ソニーの前身である「東京通信工業株式会社」設立から70年の間に同社が送り出してきたエポックメイキングな製品を多数展示している。今回はソニー製テレビの歴史を追った。
1976年は複合機が大豊作。「FX-400」はラジオ、テレビ、カセットレコーダーを一体化したもので、「TRYZEE」というブランド名で販売された。行動派の若者を中心に「ラテカセ」と呼ばれて一世を風靡した。
「TV-501」は重量は約3.3kgの白黒のポータブルテレビだ。ブラウン管が90度回転し、縦横どちらに置いても使える。寝転がりながら見られることから「Mr.Nello」(ミスターネロ)の愛称で販売された。
1980年代を代表するモデルは、初代“プロフィール”「KX-20HF1」「KX-27HF1」だろう。展示機に映っているのも言わずと知れた「ウォークマン」のCM。どちらも名作だ。
1986年には、プロ用機材を思わせるデザインと画質でマニアの憧れの的となった“プロフィール プロ”が登場する。独特のキュービックスタイルは、あらゆる状況でも設営できるよう、積み上げることまで考えて作られたものだ。
21世紀に入り、プラズマテレビや液晶テレビが登場する中、あえてブラウン管を使った「QUALIA 015」。人の心に訴える“モノづくり”を目指して2001年からソニーが展開した「QUALIA」(クオリア)プロジェクトのモニターだ(チューナーレス)。CF(カラーフィルター)付きスーパーファインピッチトリニトロン管を搭載していた。翌2004年にはLEDバックライト搭載のハイビジョン対応液晶テレビ「QUALIA 005」も登場する。
2007年には市販品として世界で初めて有機ELパネルを搭載したテレビ「XEL-1」が発売される。11V型ながら、コントラスト比、ピーク輝度、色再現性、動画性能などすべての面で優れた性能を実現していた。
最後にクイズを1つ。ソニーがこれまでにテレビの中で、最も大きなサイズはどのくらいか分かりますか?
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