ソニーからDolby Atmos対応の新AVアンプとサウンドバーが登場――開発者に詳細を聞いた:CES 2017(2/2 ページ)
「Dolby Atmos対応のコンテンツの広がりに、ソニーとして万全の体制で臨む」――ソニーがコンシューマー向け製品としては初めてDolby Atmosに対応したAVアンプ「STR-DN1080」、そしてサウンドバー「HT-ST5000」を発表。 CESの会場で開発者に話を聞いた。
サウンドバー「HT-ST5000」
マルチスピーカーユニットを内蔵するサウンドバーとワイヤレスサブウーファーのセットによる「HT-ST5000」も、北米で今年の春に発売を予定している。本機も同社のホームシアターシステムとして初めてDolby Atmosに対応。開発を担当したソニービデオ&サウンドプロダクツのサウンドバー関連製品プロダクトプランナーである鈴木真樹氏は、やはり昨今のDolby Atmos対応コンテンツの注目度の高まりを受けて、これに対応したと経緯を説明する。同時期に発売されるUltra HD Blu-rayプレーヤー「UBP-X800」と使い勝手のマッチングも図っている。
本体の左右エンドにDolby Atmos対応のイネーブルドスピーカーを配置。本体設定からイネーブルドスピーカーによる反射音が作り出す立体効果をマニュアルでセットアップしながら、「S-Force PRO」によるフロントサラウンドの効果とブレンドして最適な3D立体音場を生成する。
ルックスは2015年に発売されたサウンドバー「HT-ST9」にもよく似ているが、同社のアコースティックエンジニアである簗輝孝氏によれば本機をベースにチューンアップを図った製品であるという。また本体のサイズはソニーのブラビアと組み合わせた時に、サウンドバーが画面を隠してしまわないように従来モデルよりも高さを8mmほど抑えたそうだ。HDMI端子は3系統を備え、HDCP 2.2、4K/HDRのパススルーに対応。
アンプは「S-Master HX」を搭載。USB経由でのハイレゾ再生ができるほか、「DSEE HX」によるハイレゾ相当へのアプコン機能、Bluetoothは「LDAC」まで幅広く対応している。
AVアンプと同様にGoogleクロームキャストの機能を内包するChromecast built-inのほかSpotify、北米ではGoogle Homeへの対応なども盛りだくさんに詰め込んだ。
本機はDTS:Xには非対応だが、Dolby Atmosのサラウンド環境を家庭で手軽に再現できるシアターバーとして要注目の製品だといえるだろう。
関連記事
- ソニー「Life Space UX」の新コンセプトモデルは“全て”につながる4K短焦点プロジェクター
ソニーは、「Life Space UX」のコンセプトモデルとして、新しい4K短焦点プロジェクターを公開した。ユーザーがスムーズにさまざまなコンテンツにアクセスするための仕組みを設ける。 - 日本でも販売へ!――ソニーの有機ELテレビ「A1E」を見てきた
ソニーが“有機ELブラビア”「A1E」シリーズをはじめとする薄型テレビ製品群を発表した。それぞれにどんな“ソニーの最新テレビ”なのか、現地で発表された製品を取材して分かったことをまとめてみよう。 - 後ろもスゴいぞ! ソニー、4K有機ELテレビ「A1Eシリーズ」をお披露目
ソニーが4K/HDR対応の有機ELテレビ「A1E」シリーズをお披露目。日本国内での販売も予定しているという久しぶりの自発光テレビだ。しかもスピーカーレス。 - ソニー初の4K有機ELテレビを発表、平井社長は“HDRワールド”の広がりを強調
ソニーが「CES 2017」に先駆けて新製品を発表。特に注目したいのが、4K有機ELテレビ「BRAVIA OLED A1E Series」。平井社長は以前から掲げている「ユーザーに感動をもたらし、人々の心を刺激する会社であり続ける」ことの継続を約束した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.