レビュー
最初に高画素の“R”が来た! ソニーの意欲作「α7RIII」(2/4 ページ)
今、一番意欲的にカメラを開発し続けるメーカーといえばソニー。その主力がα7。2017年春にα9が出たので、次はα7IIIかと思われていたところに出たのが「α7RIII」である。
AFはぐっと進化した。像面位相差AFセンサーは399点と変わらないが、さらにコントラストAF枠を425点と細かくなり、精度向上。さらにAFも速く快適になった。
連写はAF/AE追従で約秒10コマ。前モデルの約2倍の速さとなった。α9の秒20コマには劣るが、本格的にスポーツや動物を撮るなどよほどの理由がなければ秒10コマあれば困らないわけで、高画素機でこの速さはすごい。
人物撮影時は瞳AFが役立つ。顔を検出したら、センターキーを押すと瞳検出がオンになり、手前の瞳に焦点が合う。
でもこのクラスのカメラだとピンポイントに瞳に合わせたいってニーズがメインな気がするので、ボタン押さなくても普通に瞳にあってほしいなと思うわけだがどうなんだろう(他社の瞳検出機能はそうなってるし)。
瞳AFを使って撮影。日が暮れかけてて少々暗かったのでISO感度はオートでISO1250に。でもこのクラスのセンサーだとあまり気にならない(24-105mm 105mm 1/125秒 F4 ISO1250)
ISO感度はISO100からISO32000まで。拡張感度として、下限はISO50、上限はISO102400まで使うことができる。
さすがにISO51200以上はザラザラだが(拡張感度なのでしょうがない)、高画素機としては非常に優秀だ。
実使用ではこんな感じになる。
望遠でイルミネーションの中横断歩道を歩いている人を一緒に捉えたかったので+2の補正で撮ったらISO20000に。ちなみに表参道。いったんぐっと下がってまた上っているのは、渋谷川(今は暗渠)の谷を渡るからです(24-105mm 105mm 1/125秒 F4 +2 ISO20000)
さすがにISO20000まであげるとちょっとざらつくが、ISO6400くらいならかなり優秀。
我が家の猫。ちょこんと並んで座ってたので部屋の端から望遠で。ISO4000。強い光源が入っているけれどもハイライト部の階調もきれいだしシャドウ部もいい感じに出てる。2匹が何を見ていたのかはちょっと謎(24-105mm 105mm 1/125秒 F4 +1 ISO4000)
ピクセルシフトマルチ撮影を行うとセンサーを1画素分ずつずらしながら4枚連写して合成することでより高解像な写真を撮れるが、合成にはパソコンが必要だ。そこがちょっと残念。
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