ザウルスMI-E1「ビデオ性能に迫る」ビデオ録画したデータを移動中に視聴できるという分かりやすいコンセプトで登場した,シャープのザウルス「MI-E1」。キーボードが内蔵され,価格が5万円を切っているのも大きな魅力だ。今回から数回にわたってMI-E1の魅力についてレポートしてみたい。
MI-E1でビデオを楽しむのに必要なものMI-E1でビデオを楽しむには,別売りのMPEG4ビデオレコーダーを購入する必要がある。このレコーダーは普通のビデオデッキと同じ感覚で映像をPCカードに録画する機器である。
このMPEG4ビデオレコーダは予約録画が可能だ。ファイル形式はASFだから,録画したデータはPCの「MediaPlayer」で閲覧できる。ただ,MI-E1で表示することを前提に圧縮率が決められているので,ややコマ落ちした感のある映像ではある。MI-E1でもPCでも,臨場感が損なわれることなしに,字幕も含めて鑑賞することができる。 録画時間については,シャープの公表値は64Mバイトで最大2時間程度(最大圧縮のとき)となっている。しかし実際にやってみると,160×120ピクセル Normalで170分程度,240×176ピクセル Normalでも110分程度も撮れた。
アニメ作品だともっと圧縮率が上げられるようで,もう少し長く録画できそうだ。つまり,動きが激しい映像ではそれほど圧縮できないが,動きがゆっくりな映画のような映像では公表値の3倍程度,録画できる。 レコーダーの録画時間の実測値(64Mバイト)
上記のデータは動きのゆっくりした映画を録画したもの。ただし参考程度に思っていただきたい。録画する映像によって全く違ってくるのだ。
ただ,映画などで字幕がある場合には中程度(240×176 Normal)以上の画質が欲しい。つまり2時間以上に及ぶ映画の場合には,メモリカードが64Mバイトでは足りない。 30本近くの映画を録画してみた結果では,240×176 Fineか,320×240 Normalの場合,2時間で70M〜90Mバイト程度に収まっている。つまり,96Mバイト以上のメモリカードがあれば,安心して長時間の映画を保存できる。 3時間以上の映画を録画するには,128Mバイトほしいところだ。コンパクトフラッシュの場合,秋葉原では128Mバイトが2万円台前半もしくは2万円割れの店もあるので,手が出ない価格ではない。 お勧めは,128Mバイトコンパクトフラッシュでビデオを鑑賞,16Mバイト程度のSDカードをザウルス本体のデータやMOREソフト(追加アプリ)用に使うという組み合わせだ。 本体は安いが,ビデオ鑑賞まで行うにはそれなりに費用がかかることも事実。しかし,通勤・通学中に映画や連続ドラマなどを見られるのは,けっこう楽しい。本体+レコーダー+メモリで10万円コースとなるが,見合う価値はある。 関連記事 [渡辺健一,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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