「F503iはiアプリのために作った」──F503i開発秘話iモード用Java「iアプリ」によって,携帯電話のデザインが変わりそうだ。F503iはメモリからキー配置に至るまで,iアプリの使用を意識してデザインされている。
今日,1月26日に発売されたF503iは,まさに「iアプリ」のために作られた携帯電話だ。コンセプトである“iアプリを便利に使う”ために,メモリからキー配置まで練られて開発されている。F503iの製造元である富士通に話を聞いた。
内蔵6個,専用50個──充実,iアプリすでにドコモショップなどで配布されているパンフレットには触れられていないことだが,F503iはゲームやユーティリティなどのiアプリが6種類内蔵されている。
さらに,「@Fケータイ応援団」という富士通が運営するサイトでは50本ものゲームソフトが,発売と同時に提供される。こちらはF503i専用のアプリケーションとなり,無料で利用できる。 iアプリ保存件数,最大50件F503iで驚くべきことは,iアプリの保存件数が最大50件(または200Kバイト)もあることだ。富士通のモバイルフォン開発担当者によると,メモリの容量を増やしたのは「ユーザーにとって分かりやすいから」だという。 パソコンでも,現在のように過剰ともいえるスペックになるまでは“HDDの容量がどのくらい”ということは,機種選択の大事な指針だった。まだスペックの改善が使い勝手に直結する携帯電話では,“大きなメモリ容量”は分かりやすいメリットだ。 iアプリは1つ当たり10Kバイトまでという制限があるため,200Kバイトあれば最大容量のiアプリでも20件保存できる。iアプリの保存数を決める要因はそれだけではないが,保存領域が潤沢なのは間違いない。 Java連続利用で10時間はバッテリー持続多くの機能が載り,液晶もカラーで大きくなってくると,気になるのはバッテリー持続時間。先日のガートナーの調査でも「不満点はバッテリー動作時間」という結果が出ている(1月12日の記事参照)。 F503iでは,570mAhという大容量のリチウムイオン電池を採用している。音楽プレーヤー機能内蔵の携帯電話「C404S」でさえ530mAhだから十分な容量だ。それでもバッテリーのもちは優先課題であり,「F209i」や「F502it」のときは半透過カラーSTNだった液晶を,F503iでは反射型カラーSTNに変更している。 さらに「液晶のライトを点けたままだと電力消費が大きい」(開発担当者)ために,[#]キーでユーザーがフロントライトの点灯/消灯を制御できる工夫がしてある。液晶自体は約2インチ,128×160ピクセル,256色表示。10文字×10行の文字表示が可能だ。ゲームなどを動かしても残像が全く残らないほど反応速度も良い。 そのような工夫の結果,開発担当者は「iアプリだけを利用した場合,(バッテリーが)10時間はもつ」という。F503iをゲーム機代わりに使っても,安心できる動作時間だ。 iアプリのために考えられたキー周りiアプリを便利に使うため,キー周りもいろいろな変更が施された。背面に付いている「myアプリキー」は,長押しすることで設定したお気に入りのiアプリを起動できる。 F209iやF502itではパッド型だった十字キーを分離型にしたのも,iアプリのためだ。「ゲームをやるときなどには,両手打ち,同時打ちも考えられる」(開発担当者)。 iアプリ以外にも,人の声などをメール着信に利用できるADPCM音源チップを採用するなど,特徴たっぷり。富士通製携帯でおなじみの“裏技”も,もちろん搭載されている。 Fシリーズの系譜ハードウェアで見る変化。
ソフトウェアで見る変化。
* 静止画で登録した場合の最大件数 関連記事 [斎藤健二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新スペック搭載ゲームパソコン
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
FEED BACK |