WML【だぶりゅうえむえる】
WML(Wireless Markup Language)は,WAPで使われるマークアップ言語である。WAP(Wireless Application Protocol)は,携帯電話やPDAなどで使われる,世界標準のプロトコルであり,日本ではauグループとツーカーグループが「EZweb」として採用している。WAP,およびWMLは,世界中の関連企業が集結するWAP Forumで,その仕様が取り決められている。 WAPで利用できるマークアップ言語には,WMLのほかにその原型となるHDML(Handheld Device Markup Language)があり,ほとんどのWAP対応サイトはHDMLで記述されている。これは,これまでのWMLは表現能力がHDMLよりも劣っていたため,WAPの中心的存在であるOpenwave Systems(旧Unwired Planet→Phone.com)が開発したHDMLが積極的に利用されたためだ。 一方WMLは,1998年4月のVer.1.0策定後,2000年2月に最新版のVer.1.3が公開されている。今後の開発は基本的にWML優先となるが,米国とカナダではHDMLのみをサポートする端末が販売されている事情もあり,WMLが主流となるのはまだ先のようだ。 XMLをベースにしたWMLとHDMLはいずれも,複数のカードとそれを収納するデッキという構成になっている。カードはブラウザの1画面に相当するもので,このカードを入れ替えることで,画面の切り替えを行っている。そのため画面サイズはあらかじめ決まっており,iモードのような上下の画面スクロールというものはない。 複数のカード部が記述された,1つのページに相当するのがデッキである。デッキは拡張子が".wml"または".hdml"となり,もちろんPC用のWebブラウザで見ることはできない。そこでWML/HDMLをPC上で確認するためのUP.Simulatorという専用ツールを,以下のサイトから無償ダウンロードすることができる。また,ネットワーク上にはHTMLからWMLに変換するためのゲートウェイがあるが,画像形式(BMP)やiモード用のリンクなど多くの違いを吸収できずあまり実用的ではない。 HDMLとWMLの機能の主な違い
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