ヤマハの“MIDI着メロ”コンバータはどこまで使える?

ヤマハはケータイの和音メロディに使用されているサウンドチップ向けのデータフォーマット「SMAF」の仕様と,PCで利用できるコンバートツールを公開した。SMAFの仕様公開を行う専用サイトも準備する力の入れようだ。

【国内記事】 2001年2月14日更新

サウンドだけではないSMAF

 SMAFは「Synthetic Music Mobile Application Format」の略称(用語解説参照)。サウンドを軸にグラフィック,テキスト情報の混在が可能なデータフォーマットであり,ケータイ向けのマルチメディアコンテンツに適したデータフォーマットだ。例えばケータイ上でのカラオケなどを容易に実現する。

 ヤマハが公開したのは,サウンドデータをMIDIで作成する場合の仕様とコンバータ。SMF(Standard MIDI Format)フォーマットでMIDIデータを作成し,コンバータでデータ変換を行うと実際にケータイで演奏可能なデータが作成できる。

 対応するサウンドチップは4和音の「MA1」と,16和音の「MA2」。MA2はADPCMもサポートしており,SMAFで音声を扱うこともできる。これらのサウンドチップは主にauやツーカーの端末で使用され,J-フォンの一部でも使用されている。実際にどの端末で利用されているかは,ヤマハでは公開していない。

既存のMIDIデータ利用目的ではない

 MIDIからのコンバータが公開されたことで,既存のMIDIデータの利用を期待する人も多いだろうが,残念ながらこういった使い方は少々難しい。もともとSMFフォーマットで公開されているMIDIデータは少なく,SMAF側の制限も大きいからだ。

 基本的にはSMAFの取り扱いを容易にするのがコンバータの役目だ。SMAFの仕様に従ってMIDIデータを編集し,最終的にコンバータを利用してSMAF形式のデータを作成することを目的にしている。

 では既存のMIDIデータは利用できないのだろうか? 実際に筆者がSMFフォーマットで公開されているMIDIデータや,ほかのフォーマットのMIDIデータをSMFフォーマットに変換してからコンバータを利用してみたが,ほとんど正常にSMAFに変換することはできなかった。

 4和音向けのコンバータはMIDIデータの許容範囲が大きく,変換そのものは多くのMIDIデータで正常に終了したが,やはりオリジナルからはかけ離れたサウンドデータになることがほとんど。16和音向けのコンバータではエラーチェックが非常に厳しく,筆者の手元では1つも変換を行えなかった。

 残念ながらMIDIの知識がない人にはあまりコンバータを活用することはできない。しかしMIDIデータの作成を行える人なら,最大16和音のリッチな着メロの作成を容易に行えるはずだ。

着メロデータは電子メールで送信可能

 PC上で作成したSMAFのデータは拡張子が「.mmf」となる。このデータは電子メールに添付してケータイに送信すれば,着メロとして利用することができる。ただしケータイが電子メールで添付ファイルを扱える必要がある。

 auの場合C40xシリーズ(EZweb@メール)は電子メールに添付されたSMAFのデータを着メロとして取込めるが,16和音対応でもC30x(C309H,C310Tなど)シリーズは添付ファイルに対応していない。この点はケータイの電子メールの仕様や端末に依存することになる。

 現在のところ,サウンド以外のSMAF仕様は公開されていないが,公開される予定はある。手軽に利用できるコンバータなども公開されれば,画像にメッセージ,そしてBGM付の電子メールをケータイに送ることが可能になる日も近いだろう。

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[坪山博貴,ITmedia]

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